2017年12月22日金曜日

クリスマスプレゼントにいかがでしょうか? no. 2 ワニ革スリングバッグ


スリングバッグが出来上がってきました。



このバッグは、これまでここのブログでご紹介したことのあるレッドやブラックのものと同型です。

今回のワニ部の色は、フェーデッドデニムという濃いブルー。

革はアメリカンクロコダイルと呼ばれる大変希少価値の高いワニ革です。

アメリカ産ですが、アリゲータともまた違い、一時は絶滅危惧種に指定される可能性もあったそうです。




バッグの背部とショルダーストラップの裏革は、ブラックのアニリンゴート(山羊革)。



ファスナーを開いた内側には、スペイン製で淡いブルーのシープ(羊革)が使われています。




このバッグは基本的には肩から掛けていただくことを想定して、適切な長さのストラップをご用意しています。



また、サイドにハンドルが付いていますので、この部分に手を入れて持つこともできます。



以前、同型のブラックをファッション誌でお取り上げいただいた際には、モデルさんがこの様に持たれていました。

この時は、読者さんから結構な数のお問合せをいただきました。

ストラップやハンドルを使わずにワシ掴みというのが、お洒落だったでしょうか。

2017年12月19日火曜日

クリスマスプレゼントにいかがでしょうか?


こちらは、クロコダイルを使ったスニーカー no. 3655です。

ドレスタイプの革靴と同じ外ハネ式で、甲部がストレートチップになっていますので、ドレススニーカーと呼ばれています。



靴ヒモを通すハネ部と甲部先端のキャップ部にクロコを、胴部には山羊革を編込んだメッシュを使用しています。

染色前のクラスト革を裁断縫製し、先にアッパー部を仕上げ、あとから染色するヴィンテージ系ですので革が柔らかく、フィット感のある優しい履き心地になっています。

色は赤でも茶でもなく、ブリックと呼ばれるレンガ色。

今のシーズンのファッションに結構合わせやすい色だと思います。




個人的なお話で恐縮ですが、もし今自分が自社のラインナップから1足いただけるとしたらどれが嬉しいかと考え、選択したのがこの no. 3655ブリックでした。



早いもので来週はもうクリスマスです。

大事な方への今年のプレゼントにいかがでしょうか?

2017年12月16日土曜日

カモフラのレッド


こちらのクロコスニーカーは、先月のオーダー会でご注文いただいたおりました no. 2979。

手染めによるカモフラージュのレッドです。

ご注文いただきましたお客様、ありがとうございました。

本日弊社から出荷となりましたので、数日中にお客様あてに販売店からご連絡が届くと思います。



さて、染色前のワニ革クラストでスニーカーを作製し、手染めで染色するというメニューは、開始から1年少しになりましたが、これまで一番ご注文が多かったのはカモフラのレッドです。

通常、ファッションに使われるカモフラージュは、靴に限らずシャツやパンツを含め、圧倒的にグリーン系が多く、次にブルー系ではないかと思います。

しかし、私どもが先月までにいただいたオーダーでは、レッドが主になっています。

これは、オーダー会でカモフラレッドのサンプルを展示しているということがあると思います。



また、イタリア製でリアルクロコにカモフラのパターンが施され、しかもその色が赤となると、世界中を探してもなかなか見つからないと思います。

この希少性が魅力になっているのではないでしょうか。


ちなみに、今回のカモフラのベースとなった赤の部分はちょっとだけピンクに近い薄めの赤です。



これはオーダー会で展示しているサンプル自体がそのような色合いになっているのですが、お客様によってはこの赤の部分をもう少し濃い赤にと希望される方もいらっしゃいます。

色の濃淡は見本がないと特定し難いアナログの世界のお話になってしまい、お好みに合わせるのは大変難しいのですが、ご注文いただく際にはできるだけご要望はお伺いするようにしています。

2017年12月11日月曜日

シボ感のあるカーフ

 
 2017年9月に販売開始されたクロコスニーカー no. 3658は、クロコとシボ感のあるカーフ(牛革)との組合せです。


色はイタリア語で「石油」と訳される「ペトロオーリオ」と「ブラック」の2色をご用意しています。

これまでの弊社のクロコスニーカーの多くはヴィンテージ系で、その製法は染色前のワニ革クラストを裁断縫製し、スニーカーのアッパーを仕上げた後に染色するものでした。

しかし、この秋冬の新作 no. 3658はヴィンテージ系ではなく、ワニ革もカーフも先に染色加工したものを裁断縫製しています。



特徴は、踵に貼り合わせたワニ革部を除き縫製用のミシンステッチがなく、非常にシンプルな構造になっていますので、今回は「素材を見てください」というスニーカーなのです。




さて、弊社のスニーカーはクロコを使うところが他メーカーさんとの一番の差別化になっているのですが、ここではカーフについてのご説明させていただきます。



冒頭でもご案内しました通り、no. 3658のクロコに合わせた素材はシボ感のあるカーフです。

実は、当初「シボ感のある・・」と言われ、ああそうかとそのまま納得していたのですが、では「シボ感」について詳しく説明しなさいと言われ、少し戸惑う自分がいました。

これではいけないとネットで調べ、出てきたいくつかの結果を大きくまとめると次の様になりました。


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シボ(皺)というのは、皮革表面の凹凸のあるしわ模様のことを言います。

皮革製品の表面にシワ模様を付けることをシボ加工といいます。

また、プラスチックや金属などを成形またはプレス加工する時に細かい凸凹模様をつける加工もシボ加工と言うそうです。

シボという言葉の由来は、平安時代からの和装礼服着装の際に成人男性が被る鳥帽子(えぼし)の凹凸模様を「シボ」と呼んでいたそうです。

革のシボ加工には大きく分けて二つの方法があります。

一つは手や機械でもんで付けるもみ加工と、もう一つは熱や薬品で収縮(シュリンク)させて付けるシュリンク加工です。

どちらも革が柔らかくなり、傷に強く、傷がついてもシボのお蔭で目立たず、曲げ伸ばしに強いという利点が有ります。
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シボ感について、お分かりいただけましたでしょうか。




お伝えし忘れるところでしたが、クロコスニーカー no. 3658にはペトロオーリオとブラック以外にも、別注の限定販売で「オルトロマーレ」というダークブルーがあります。

もちろんこちらのダークブルーにも、「シボ感のあるカーフ」が使われています。

2017年12月8日金曜日

自前のno. 2979 ワイン


こちらは私のクロコスニーカー no. 2979です。

パターンオーダー会を始めた頃にサンプルとして作製し、その後買い取らせていただいたので、履き始めから4、5年程経ったと思います。



先日、アウトソールをブラックに交換し、シューレースも合わせてブラックにしてみました。

靴の表情がガラッと変わり、違う靴の様で、合わせるファッションもチョット変わりました。



ワニ革部は定番にはないワイン色ですが、お手入れは時々デリケートクリームで保湿するくらいです。

最近は部分的に少し色落ちして、天然のグラデーションが出てきました。

私的にはいい感じになってきたと満足しています。

2017年12月6日水曜日

女性向けクロコスニーカー


私どもの催事用のメニューで、染色前のワニ革クラストで先にスニーカーを作製し、その後にお好みの色で手染め染色をしますというカラーオーダーをご用意しています。

一部のお客様には大変ご好評いただいています。



手染めですのでドラム染色と違い、任意の部位にお好みの配色が可能です。

濃淡のあるグラデーションや複数色での色付けをお選びいただけます。


通常、弊社は男性向けカジュアルを主に販売していますが、次回のカラーオーダー会では女性向けサイズをご用意いたします。



上段画像がそのスニーカーです。

左から、サイズ36、37、38。

センチでいうと、36が22.5~23.0cm、37が23.00~23.5cm、38が24.0から24.5cmくらいが目安でしょうか。

これまで弊社のイベントにご来場されたお客様から、女性向けはないのですか、と聞かれることがたびたびありました。

今回はそう言ったご要望にお応えできるよう、ご準備させていただきました。


ご主人様と同じ様なクロコスニーカーをお履きになりたいとお考えの奥様、またご自身と同じようなスニーカーを奥様にプレゼントされたいとお考えの方にお勧めしたいと思います。

年初のオーダー会からメニューに加える予定です。

現在は各サイズ1足づつのご用意ですが、もし好評いただける様であれば、少し数を増やしていきたいと考えています。




甲部先端の濃い色から胴部に向けて少しづつ薄くなり、胴部から踵にかけてまた濃くなっていくというグラデーション。



また、3色使ったカモフラージュなど、お好みの染色をお選びください。