2019年10月20日日曜日

スーツに合うスニーカー

少し前のニュースですが、オリンピックのメダリストでもあるスポーツ庁長官がビジネスマンへのスニーカー通勤を推奨していました。
 
また、Snap LEONや他のスタイルブックなどで紹介されるイタリアのオヤジたちの中でも、最近はスーツにスニーカーのお洒落な履きこなしがが数多く見られる様になりました。
 
もうビジネスマンも、黒の革靴だけの世の中ではなくなるのではないでしょうか。
 

このところ、欧州ブランドのメジャーどころでもスーツに合うスニーカーを出してきています。
 
ようやくスーツにスニーカーという組合わせにアレルギーを感じる人が少なくなってきたことが、メジャーどころの供給を促進させていいるのでしょう。
 
時々思い出すのは、90年代初頭に女の子に茶髪が流行り出した頃、「東洋人の顔に茶髪は合わないでしょう。」と言ったりしたものです。
 
しかし、現在はもう当たり前の様に茶髪女子が市民権を得ていて、何の違和感も感じなくなりました。
 
「スーツにスニーカー」も、今後同じ様な意識改革の流れが広がっていく可能性は大いにあると思います。
 

手前みそ的な話で恐縮ですが、実は私どもは10年以上前からスーツにスニーカーを提唱してきました。
 
根底には、日本人をもっとお洒落にという発想と、高級素材を使ったカジュアルシューズの出番を多方面に求めたかったからということもありました。
 

そして、先出のメジャーブランドの1社さんも仰っていますが、スーツにスニーカーとは言え、休日用や運動用に所持していたものを使い回すというのは、ちょっと違うと思います。
 
お洒落な大人であれば、ここはスーツに合わせたスニーカーをご用意いただきたいところです。
 
とは言え、合わせるスニーカーの色と素材は大切です。
 
中には、白いレザースニーカーでスーツ用としているブランドさんもいらっしゃいます。
 
しかし、国内ではまだまだ黒や茶、また濃いグレー系が多いスーツファッションに白は目立ち過ぎ、どちらかと言えば最初は色は濃いめのスニーカーの方が良いかも知れません。
 
私どもの定番ラインナップにも、ホワイトのクロコスニーカーがあります。
 
しかし、もし私がスーツにホワイトのスニーカーを履いていて、ここぞと言う来客があった場合、その時だけはまだ他の靴に履き替えるかも知れません。
 

私の勝手な予想ですが、今後スーツにスニーカーは若めの世代からもっと広まって行く様な気がします。
 
もしそうであれば、オヤジ世代としては、ちょっと奇をてらって若い世代とは差別化された素材から始めるのはどうでしょうか。
 
 

スーツで決めた足元に、クロコのドレスタイプスニーカー。

自分からは積極的に申告せず、「えっ、ワニ革ですか?」と気付いてもらうと、ちょっとうれしいかも知れません。


そう言えば、先日ご接客させていただいたお客様も、帝国ホテルに履いていってもおかしくないクロコスニーカーが欲しいと仰られ、1足オーダーでお買い求めいただきました。




スニーカーがスポーツ用の履き物とされていたのは、もうすぐ過去のお話となりそうな予感です。

2019年10月13日日曜日

台風19号の通過を目前に

関東地方では19号が通過する日、鉄道は計画運休、航空会社もほとんどの路線で欠航を決めており、3連休の週末ですが、人の移動は少なくなっていたと思います。

さて、その日の私はと言えば、通常は週末も営業する百貨店を中心としたお取引先は、前日に臨時休業の案内を出していたので、電話がくる事もないだろうと、ゆっくりしていました。


朝起きた時点で既に降っていましたが、数時間後に台風が直撃するといった強さを感じさせる程の雨ではありませんでした。

シャワーを浴びた後、急に予定がなくなった週末をいいことに、昨日飲み残しのグラスに半分ほど残ったビールをグッと空けると、この時間帯にはあまりない気分になってきました。

簡単にメールやSNSをチェックし、もう少し飲もうかと冷蔵庫の中を確認すると、プシュっとやるヤツが一本もありません。

近所にスーパーが複数店あるのですが、この日は朝から閉店とのこと。

よく調べてみると、その内の1件は午前中だけ開店するということで、TVでは不要の外出は避けるようにとアナウンスしていましたが、雨の中出陣することに。

どうせ濡れてしまうのならと、上はTシャツ一枚、下は短パンにゴムサンダルと、少し肌寒くなったこの頃には珍しい真夏のビーチのオッサンスタイルに傘をさして飛び出しました。

そのスーパーは駅前にあり、本来なら週末の午前中でも結構な人通りがあるはずですが、歩く人の姿はまばら。

久しぶりに履くサンダルの鼻緒が足の指の間に食い込んで痛いのですが、本来靴だと気にする水溜りをジャブジャブ踏み歩けるのは快感です。

車は結構走っており、路線バスも動いています。

駅前のガード下をくぐるとゴーという音が聞こえ、電車はまだ止まっていない様です。

同じロゴの入ったスーパーのポリ袋を下げた何人かの男性とすれ違います。

たぶんここだけ開いている店に、私同様あわてて買い物に来られた人たちではないでしょうか。

途中にあるチェーン店の薬屋さんもビデオ屋さんも今日は開いていません。

もうすぐ閉店という頃にスーパーにたどり着き、中に入るとまだ多くの人が買い物中でした。

当初の予定通りビールをつかんでレジに並び、自動機で支払いを済ませ店を出ると、そんなに時間は経っていないはずなのに雨風は強くなっていました。


歩道には急に水量を増してきた川の様に流れる雨水。

建物の間を傘を持っていかれそうなほど強烈な風。

帰り着いた時にはホッとする程でした。


TVの天気予報では、雨はこれからもっと強くなると伝えていました。

ようやく台風の接近を肌で感じ、これから更に発生する被害のことを考えると、ゆっくり休む気分ではいられなくなってしまいました。


台風19号で被災され、大変な思いをされていらっしゃる方々には心よりお見舞い申し上げます。

一刻も早い復興をお祈り申し上げます。

2019年10月7日月曜日

カラーオーダーで受け賜わりました


染色前のワニ革クラストで先にクロコスニーカーを作り、後から手染めで色を付けるという「カーラーオーダー」で、先月はブラウンのご注文を受け賜わりました。

このスニーカーは、私ども本社のあるイタリア・トスカーナ地方で生産され、ワニ革はなめし技術が高く世界的にもシェアの大きいヘンロン社のものが使用されています。

このスタイルは、弊社定番のクロコスニーカー no. 2979です。



基本的なところで、カラーオーダーをお受けする際は、この様な革見本の中から色をお選びいただきます。



それぞれの色で濃淡のあるグラデーションでご用意できますので、例えばスニーカーのどの部分を濃く、またどの部分を薄くするなどのご要望にお応えすることができます。



しかし、これまでいただいたほぼすべてのご注文で、甲部先端と踵が濃く、中央を薄くという配色になっています。



今回いただいたご注文もその例に漏れず、甲の先端を濃いブラウンにし、後方の胴部に行く毎に少しずつそれが薄くなり、また踵に向けて濃いブラウンに戻っていきます。




ウチではカラーオーダーの色付けを、国内で専門のカラーリストさんにお願いしています。

いつもブレることなく、リクエスト通りに染色を仕上げてくれます。



グラデーションなどで色作りをしていくのは結構難しい作業なのですが、出来上がった商品を見て、「違うじゃない!」と思ったことはこれまで一度もないのです。

2019年9月30日月曜日

no. 3680はクロコのドライビング その4


これまで3回に渡り、カラーオーダーによるクロコのドライビングシューズをご案内してきました。

カラーオーダーは、染色前のワニ革クラストでドライビングシューズを作っておき、カラーリストがお好みの色で染色するという弊社の催事用特別メニューです。



さて、最後にご案内するドライビングは、シルバーとブラックのコンビです。



全体をほぼシルバーに染色し、エッジにブラックを滲ませています。



シンプルなシルバーよりも、薄くブラックを合わせることで、大人向けの色気を付加したような靴になりました。



イタリア製のクロコを使ったドライビングシューズというだけで珍しいと思いますが、さらにそれがシルバーに輝くものは、きっとよそでは見当たらないのではないでしょうか。



お伝えしております様に、このクロコのドライビングは催事などのイベントのみでのご用意となっており、弊社のお取扱い先でも通常販売はしていません。



国内の販売数量はまだ少数ですので、相当レアなアイテムになっていると思います。



よそにないもの、ほかの人が持っていないものをご希望されるお客様には、うってつけの商品かも知れません。

2019年9月29日日曜日

no. 3680はクロコのドライビング その3


さて、クロコダイルドライビングシューズ DAMI(ダーミ)no. 3680、今回ご案内する3色目はブルーです。



手染めで染色しますので、その特徴を生かした濃淡のあるグラデーションのブルーです。

染色前のワニ革クラストで作製した、サイズ39から43までのドライビングシューズをお試しいただき、サイズを確定したら、その靴をカラーリストが染色します。



前回、前々回の記事でもご案内の通り、これはカラーオーダーというイベント向けのメニューで、常設の販売先で展示している定番商品とは異なります。



甲部先端に配された濃いブルーが、胴部に向かうに連れ少しづつ明るいブルーに変化し、その明るいブルーが更に踵に向けて濃くなっていきます。



この靴は、真横から見たシェープがとても綺麗です。

更に先端と踵を色濃く染色されている分、黒い背景に前部と後部が溶け込むと、少し幻想的な雰囲気を増幅させます。



靴ではありますが、クロコ素材と融合したオブジェとして、もっと腕のあるフォトグラファーが撮影すると芸術的な作品にならないかとさえ思ってしまいます。



もちろん靴ですから、履いていただくことで、その存在を主張します。

ドライビングシューズと言っていますが、特に車に乗る時に限らず、高級素材で作られた綺麗で動きやすい靴をお気に入りのファッションに合わせていただくのが一番のお楽しみです。



この靴をご注文いただいたお客様はをどの様なファッションでお考えだったでしょうか。

ブルーですから、ジーンズや他にも全体をブルー系で合わせるのは間違わないところです。

また、奇をてらって、ブルーの対象色を持って来て目立たせるのも良いと思います。

寒色系の代表の様なブルーですから、暖色系の赤やオレンジでファッションをまとめた際、このドライビングを足元のワンポイントに持ってくるのもよろしいのでは???

2019年9月28日土曜日

no. 3680はクロコのドライビング その2

前回に引続き、クロコのドライビングシューズ no. 3680についてです。
 
お伝えしています通り、このドライビングは染色前のワニ革クラストで先に靴を作り上げ、お客様のお好みの色に手染めで色付けするカラーオーダーでお届けいたします。
 

ご案内の2足目はブラウンで、2色使いです。
 

 
前回ご案内したレッドと同様に甲部先端に濃いめのブラウンを配し、胴部に向かうに連れ少しづつ明るいブラウンに変化しています。
 

 
そして、胴部から踵部に向けまた濃いブラウンに戻ります。
 

 
この靴はもちろん新品ですが、お手入れで時間をかけて艶を出し、しばらく履いて部分的に色が抜けてきたという様な風合いになっています。
 
 

 
私の少しうがった見方と思われるかも知れませんが、希少価値の高いクロコ素材がベースだからこそ、この艶とグラデーションが大人の機微な心をくすぐる気がします。
 

 
動きやすそうな形状は、上から見たシェープからでもお分かりいただけるでしょうか。
 
この靴は履き心地が良いので、ドライビングと称されています。
 

 
前段でも申し上げた通り、この no. 3680ドライビングは現在はイベント向けメニューのカラーオーダーのみでのご用意しています。
 
もし今後定番でご用意するとすれば、このブラウンのグラデーションはあっても良いように思いますが、ご覧になった皆様はどの様にお感じになられたでしょうか。
 

 
Facebook、TwitterやInstagram、またはメールででも、ご意見ご感想などいただけますと幸いです。

2019年9月27日金曜日

no. 3680はクロコのドライビング その1


上段の画像は、ワニ革の染色前のクラストで作られたドライビングシューズ DAMI no. 3680です。

基本的にはイベント用のカラーオーダーというメニューの一つで、このドライビングにカラーリストがお客様のお好みの色に手染めで色付けしていきます。

染料と一緒にかき回して染めるドラム染色とは違い、手染めの場合は濃淡の効いたグラデーションや複数色使いが特徴です。



また、通常のドライビングシューズは踵が補強されていますが、この靴にはそれはありません。

履いた時の動きの良さをもって、ダーミではこの靴をドライビングシューズとしています。



ソールはHOVERCRAFTを使用しており、この段々畑のような形状のため、靴の命とも呼ぶべき「返り」がとても良く、履き心地は快適です。


さて、この8月9月と消費税増税前にお取引先各社のイベントが続いたために、このクロコドライビングのご案内機会が増えていました。

結果として、いくつかご注文をいただきましたので、今日から数回に分けご案内させていただきたいと思います。



まずは、レッドで染色されたこちらから。

甲部先端を濃くし、胴部に近づくごとに少しづつその色が薄くなっていきます。



そして、踵部にくると甲部と同様の濃い赤に戻ってきます。



真横、真上から見ると、濃淡の具合が良く分かります。



何気ないように見えますが、この色付けは結構レベルの高い職人のワザなのです。



赤いグラデーションで魅せるクロコドライビング。

ご案内している私自身も、これはいつか欲しいと思っている一品です。

2019年9月20日金曜日

コードネームはブレークスルー


クロコスニーカー DAMI(ダーミ)2019年秋冬の新作が販売開始となりました。
 
品番は、no. 3687です。
 

 
本日より、伊勢丹新宿店メンズ館地下1階の紳士靴の一番奥、ハイエンドコーナーの棚に並んでいます。
 
これまでのダーミのクロコスニーカーとの大きな違いは、ソールと木型が新しくなったことです。
 

 
昨今ヨーロッパのカジュアルシューズのトレンドを汲み、ソールは少し厚めですが、中底部が特殊構造で靴の大切な機能の一つでもある「返り」が良く、快適な履き心地をご提供します。
 

 
また、これまでのクロコスニーカーはヴィンテージ系として新品でありながら履き古した様な外観を持っていましたが、no. 3687はヴィンテージ系ではありません。
 

  
新作1色目のブラックは鈍い光沢を持ち、靴ヒモを通すハトメはシルバーです。
 
スニーカーですが、カジュアルに限らずビジネスにも合わせやすくするように配慮しました。
 

 
伊勢丹のバイヤーと私どもメーカーとの間では、この新作は「ブレークスルー」というコードネームで呼んでいます。

2019年9月13日金曜日

ワニ革ビジネスショルダー

ワニ革を使って、女性向けにビジネスに使用できるショルダーというご要望をいただき、バッグをデザインしました。



結果、この様なショルダーバッグが完成しました。

ショルダーですが、自立型でお作りしていますので、床に置いても崩れずにそのままの形を保ちます。



また、持ち手に腕を通し、ハンドバッグとしてもご使用いただけます。

通常、ショルダーストラップは尻尾部を使うことが多いのですが、このバッグにはワニ革の柔らかい部分を使用していますので、スムーズに曲がり、部分的に折れ曲がるということはありません。


 
実はこのバッグには、45cm台のヘンロン社のポロサスを3枚使用しています。



色はボディー部にホワイト、サイド部にベージュ、グレーを組み合わせた3色になっています。



型紙に沿ってワニ革を裁断した後、縫製前に部分ごとに染色するという作業を一工程はさむことで、一つのバッグに3色使いが実現しました。



メイン収納ファスナーの外側にボタンで留められるあおりポケットを持ち、A4サイズの書類が差し込めるようにというお客様からのリクエストにお応えしています。



表のホワイトのワニ革に対して、バッグの内革にはブルーのカーフ(牛革)を使用しました。


 
内側にお客様のお名前が入った刻印を取り付けています。
 
ファスナーやこの刻印も含め、使用したすべての金具には革の色に合うように同色のニッケルメッキを施し、さらにそこだけがギラつかないように艶消しのトリポリ仕上げをしています。



内側の仕切りになっている中央のファスナー部は、取り外してポーチとしてお使いいただくことも可能です。



白いワニ革の綺麗なショルダーバッグになりました。

直接お会いできませんでしたが、お客様からは「イメージ通りで大変気に入りました。」とのお言葉をいただきました。