ブリーフケースを作りました。
弊社はワニ革の専業メーカーですので、これまでワニ革を使ったブリーフケースはいくつも作ってきました。
しかし、今回はこれまでのワニ革ブリーフケースとは少し風合いの異なるものになりました。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEirClONjCH31R-dsunWoyr_UJMJ8oAOkma59VVIn5RXpHzKZvgmaWA4bfLeY5zXKZZjrElG3Lq1TJz0bg5KJ8Paa7kZ9u62DqP5IYosjcfPxdxBcleD9BBZPbeth3CKXFDPf3kHmTgKHAw/s1600/IMG_0616.jpg)
まず、ブリーフケースのベースとなる革を、ベージュの牛革にしました。
そしてその両面に、裁断したワニ革を部分的に貼り付けました。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgiiFx9Wesdr-dvT-0f_MEVkblGqLPQED3gBfBIohX9uQKzAPYM4TFKkyIGD5wTXIz06vfvpJZVaE6fMX9QSsaN716UI45-8t-OFYvJUWQxRLEWNNBFlFyeEdzgDzJV3SFkW2-Bh0ZcvLw/s1600/IMG_0619a.jpg)
ご覧の通り、グリーン、ワイン、グレー、パープルという4色のワニ革を特定の形状と配列で貼り付けています。
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更に良く見るとお分かりいただけると思うのですが、バッグの真ん中から分けた右サイドと左サイドのワニ革の斑の模様が左右対象になるように使われています。
これは片面だけではなく、バッグの両面ともに同様です。
私どもはこのブリーフケースをカラーブロックブリーフケースと名付けました。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjPTH6BSO5dpgyDaK3qNQkYKk6gs6BwuD__rObPH9SXIZeYqxKfowZYU15FPy3q2cjvTDoW3XnZS0cOSd7aZ08rZYFoNK1EKDrbVx44hnlO58QDwgtULZ5kbrKP8wobD1N1GoW0lVhite0/s1600/IMG_0621.jpg)
結構柔らかめに作られています。
このブリーフケースを作るにあたり、ベースの牛革を何色にして、どういう位置に何色のワニ革をどの様な形状で使うかということを検討する時間がありました。
従来ワニ革の場合、大きいワニ革を使うと大小の斑の使い方で裁断に制約が出てきたり、小さいワニ革を使うと面積が不足したりします。
しかし今回はこれまでになく、制約のない自由度のある発想を展開できました。
デザイナーと職人さんは大変だったかも知れませんが、あーだこーだと言う側としてはとても楽しい時間でした。
すべての革をワニで作るのもひとつですが、今後はこう言った手法で作製するワニ革バッグが増えても良いのではないかと思った次第です。
次回はシルバーの牛革をベースに、赤いワニ革を裁断して貼り付け、M78星雲から来た宇宙人の模様を表現してみようかと、密かに考えています。
高級素材を使ったものの中に本来あるはずのない隠れた遊び心をそっと潜ませて、気付いた人だけが「クスッ」と笑うみたいなものを。
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