2019年7月15日月曜日

内視鏡検査 その2

胃の内視鏡検査の前日は、夕食を午後9時までに済ませておくようにということでした。
 
正確には上部内視鏡検査と言い、食道、胃、十二指腸などの上部消化器官をその言葉通り内視鏡で調べる検査で、下部内視鏡検査は大腸検査。
 
私は今では平気でこの検査を受けに行きますが、初めて胃の内視鏡検査を受けたのは、今でも忘れはしない30歳になる少し前の頃。
 
その時は、この検査をもう一回受けるなら病気になった方が良いと思うくらい、私にとってはショックな出来事でした。
 
マウスピースを噛ませられ、真ん中に空いている自分で閉じることのできない穴から細長いカメラが強制的に入ってくるという、抵抗できない状況が拷問に似て、とても我慢できませんでした。
 
カメラの先端部がノドを越える時だけ一回「ゲッ」と苦しい思いをするのですが、あとは異物がノドの奥の方にどんどんと入ってくる嫌な感触さえ少しの間我慢できれば、どうということはありません。
 
しかし、経験のない1回目は次に何が起こるか分からない恐怖に加え、1回「ゲッ」となったらもう我慢できずに何度も「ゲッ、ゲッ」と続き、止められなかったのを覚えています。
 
----------
 
他所でも同様だとは思いますが、お伺いした病院では午前中に上部内視鏡検査、午後に下部内視鏡検査が行われます。
 
私のアポイントメントは9:30に設定されていましたので、その少し前に自動受付機で受付を済ませ、内視鏡検査室に向かいました。
 
血圧を測った後、しばらくして名前を呼ばれ検査室内に入り、指定された椅子に座ると、肩口に注射を一本打たれます。
 
その後、上を向いて口を開け、飲み込まないようにと麻酔液をノドに流し込まれ、しばらくノドに留めておくように言われます。
 
5分程すると、その麻酔液を丸めたティッシュに吐き出し、ゴミ箱に捨てるようにと言われます。
 
唾を含んで量が増えた麻酔液は、3枚くらいまとめたティッシュでも吸収できず、少し手に漏れてきました。
 
さて、いよいよ診察台に移動し、横になって検査が始まります。
 
先生が手に持った黒く細長い管の先端についたカメラがピカッピカッと光を放ち、異様な気分を誘います。
 
マウスピースをくわえさせられ、いよいよカメラが口の中に入ってきます。
 
今回も一回「ゲッ」となりましたが、これを越えたらあとは先生の前に設置されたモニターを横目で見ながら、しばらくは辛抱の時間です。
 
食道から胃を越え、十二指腸までたどり着くと、あとはカメラの管が胃壁を撮影しながらゆっくり戻って来るだけです。
 
ずっと我慢していた分、最後にカメラが口から抜け出てきた時には、何とも言えない解放感がありました。
 
----------
 
これまでの検査でも同じことを言われていたのですが、結果は胃に小さなポリープがあることで経過観察と、胃の入り口付近に逆流性食道炎がみられるとのことでした。
 
検査の後、ゲゲゲの妖怪の診察が設定されていたので、そのまま診察室へ向かいました。
 
妖怪は検査室で担当した先生と同じ検査結果を口にし、現時点では大きな問題がないという診断結果を伝えてくれました。
 
大腸の内視鏡に話が及ぶと、前回が2年半前なのでそろそろやっても良い頃合いでしょうと、日程を設定いただきました。
 
しかし、そう言うことなら前回の診察時に上部と下部ともに日程設定だけでもしておけば良かったのにとは思いました。
 
検査も病気もすべてこの先生の許可制で進行するようです。
 
この日の診療費
初・再診料 73点+検査 1,277点=合計 1,350点
自己負担額 4,050円

0 件のコメント:

コメントを投稿