2020年4月3日金曜日

濃紺のワニ革ショルダー


綺麗なバッグが出来上がりました。

まず、弊社のデザイナーがお客様にお会いし、旅行にご利用になられるショルダーをということで受け賜わり、ご要望に見合うデザインでご用意しました。

世界に一つしかない、おひとりのお客様だけのワニ革ショルダーです。



2枚の50cm台のポロサスを用意し、表面、背面ともに1枚づつそれぞれの真ん中を裁断しています。

ですから、ワニの斑は両面とも中心から外側に向け左右対称になっており、角から少しづつ小さくなりやがて丸くなるところまでが一枚続きで表現できている贅沢な使い方をしています。



背面の真ん中にファスナーがあったりするのが少しもったいないと感じてしまいます。

写真はフラッシュのせいで少し色合いが変わって見えるのですが、ほぼブラックに見える程の濃いブルーです。



表面にはカブセが付いており、その下は二つに分かれたポケットになっています。



金具類はファスナーを含め、革の色にマッチしたゴールドを使用し、バッグの印象を引き締めています。



背面にあるファスナーを引くと、



常時は隠しマグネットで固定した片方のサイドがL字に開き、その内側はお財布機能が内蔵されています。



内側には赤いゴート革(山羊革)を使用し、ポケットが二つとペン挿しが付いています。



弊社ではバッグのご注文をお受けするにあたり、最初にお客様がご希望のバッグのイメージをデザイン画で具現化します。



今回は旅行にお持ちになる為に必要な用途をお伺いし、デザイン画レベルでまずそれらの機能をバッグに取り込むようにしました。



その後に、一度仮縫いモデルと呼ばれる仮材を使った現物大の試作品を作り、使い勝手やサイズ感をご確認いただきます。

その仮縫いモデルにお客様からご了承を得た後に、本革の裁断から始まる製品作りに着手します。

ワニ革の品質、バッグの形状と機能、適切な部材の選定、製作する職人のレベル、どのプロセスにおいても納得いくまでのこだわりをもって、お客様に感動をお届けできる商品作りを心掛けています。

受け賜わった商品が完成するまでは、ひとつの物語になる程です。



いずれどこかのテレビのドキュメンタリー番組で取り上げていただいても、結構良いプログラムが出来上がるのではないかと思います。

「情熱大陸」さん、「プロフェッショナル」さん、ご興味ございませんでしょうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿