上段画像は、ダーミの最も定番のクロコスニーカー no. 2979ダークグレーに、クロコ革の斑と斑の間の狭い溝に小さな筆で一本ずつシルバーの顔料を入れていったものです。
手作業で色を入れるので、クラスト革でできたスニーカーの全体を手染めするのと同様に、これも弊社で言うカラーオーダーの一種と位置付けています。
同じ製法のクロコスニーカーを、昨年の11月にお一人のお客様向けにご用意しましたが、今回は自社の保有在庫として準備しました。
ワニ革はその表面にある天然の独特な模様から、既に強い存在感があり、なめして染色した後は、他の皮革ほどは追加の加工を施すことはあまりありません。
値段の高い高級素材に必要以上に手を加えることをはばかられるという緊張感からもあるでしょう。
一般の大手メーカーでは、自社の上位モデルにだけクロコ革を適用することが多く、全体から見たクロコ製商品の数は多くはありません。
弊社の場合、クロコ革を使った商品の専業メーカーですので、多様な展開を普段から試みます。
今回のクロコスニーカーの定番色のダークグレーにシルバーを入れていったのも、そう言ったことの延長で、よそではあまり見かけられないのではと思います。
定番クロコスニーカーのダークグレーの方を見慣れてしまっているせいか、私にはこちらのスニーカーがえらく良い感じに映ります。
もちろん何も手を入れないマットなダークグレーのスニーカーの方が良いと言われるお客様もいらっしゃるとは思います。
さて、このno. 2979ダークグレー+シルバーは、伊勢丹新宿店メンズ館の紳士靴の棚に並ぶ予定です。
まだ1足しか用意がありませんので、販売されてしまうかも知れませんが、お立ち寄りの際はぜひご覧になってください。
0 件のコメント:
コメントを投稿