2014年12月31日水曜日

2014年大晦日

先日ラジオから、「12月に入り2014年もあと1ヶ月を残すだけとなりました。」と放送されていたのが、たったこの前の様に感じていました。
それが、「今年もあと1週間・・・」、「あと3日間・・・」とあっという間に時間が過ぎていき、今日とうとう大晦日になってしまいました。

今年も皆様には大変お世話になりました。
心よりお礼申し上げます。

今年はDAMI(ダーミ)というブランド名が少しづつ市場に浸透しているという実感を持てる年でした。
ファッション誌では、広告以外でも特定の画像と共に記事内でお取り上げいただけるようになりました。
また、常設の販売店からの商品のご案内は当然のことながら、今年はお取引先が企画するホテルなどの催事の場にも多くお呼びいただいた年でした。
これもひとえにお客様、およびお取扱い店のスタッフをはじめとするすべてのご関係者のお蔭と感謝の気持ちでいっぱいです。




さて話は変わりますが、昨日知り合いの社長さんから、おせち料理をお客様向けにお歳暮としてお送りしているのだが、一つ余ってしまったので受け取って欲しいとの連絡が入りました。
銀座の指定されたお店に行き、名前と2桁の番号をお伝えし、おせちを受け取って先程オフィスへ帰ってきました。
それが上段画像のものです。
桐の箱に入った36品目もあるおせち料理でした。

多様な形と色によりまず視覚で料理をいただき、その後それぞれの細やかな食材に至るまで異なる調理法により固有の味付けで楽しませてもらいます。
(まだいただいていないので、楽しませてもらえると思います。)
昨年末、ユネスコ無形文化遺産に登録された程、和食は日本が誇る素晴らしい文化だと今更ながら再認識した次第です。

しかし、おせちは本当に一つ余っていたのでしょうか。
これが相手に気を使わせずにお届け物をするという手法だったのであれば、お洒落な配慮だと思いました。
今年の最後に少し幸せな気持ちになりました。

2014年12月25日木曜日

スニーカーの枠を超えた贅沢な一足


12月24日発売のLEON 2月号に、「洒脱なオヤジはブーツでエレガンテ」と題してブーツが特集されています。
その特集記事の中で、編集部内で選ばれた「LEON的ブーツはこの5足」中の1足に、クロコのハイカットとしてワニ革スニーカー DAMI(ダーミ)no. 3559のダークブラウンが紹介されています。
(192ページ)



弊社では他にも履き口の高い靴があるために、このDAMI 3559はミドルカットという位置付けですが、今回の記事内ではクロコのハイカットと呼ばれています。

その編集部内の会話ページでは、弊社の靴がブーツかスニーカーか、という話題になっています。
結局は、贅沢なクロコ使いがリッチで、スニーカーの領域をはるかに超えているという大変有難いご評価いただいています。

さて、そこで事典でブーツとスニーカーの定義を調べてみました。
ブーツは「トップラインが踝より高い位置にある靴。」、スニーカーは「ゴム底でアッパーが布又は革製の運動靴。広くスポーツタイプの靴を指す。」と出ていました。

もしこれにならうなら、DAMI 3559のトップラインは踝より高い位置にあり、ゴム底でアッパーが革製ですので、ブーツであり、スニーカーでもあります。
きっと編集部の方は、スニーカーという響きが運動靴を思い起こさせ、ブーツという高級感とはそぐわないという思いを持たれたのかも知れません。

しかし、最近はスニーカーもその発祥元であるスポーツシューズの域を超え、お洒落なファッションアイテムの一つになるものも多くあります。
ビジネスの場でも常にフォーマルではなく、少し着崩した際にドレスタイプの革靴よりはスニーカーの方が合うといったこともあると思います。


ちなみに、私はブラックスーツにもゴム底のワニ革スニーカーを履きます。



2014年12月20日土曜日

ワニ革カムフラージュのベルト


弊社では、今年になってからカムフラージュに染色したワニ革を使い、数足のスニーカーをお作りしました。
それらはオーダー会にお見えになられたお客様の特別なご要望にお応えしたものでした。



先日イタリアより、この様なベルトが届きました。
ワニ革カモフラージュのベルトです。
こちらもオーダー会にお越しいただいたお客様向けにご用意したものです。



今年の初め頃からイタリアではカムフラージュが流行りで、ミラノのショップでもパンツやシャツが数多く並んでいましたが、ベルトはあまり見かけなかったように思います。
そのベルトのベースの革がワニであれば、更にレアものでしょう。
ちょっとお洒落な差別化にはちょうどいいような気がしました。

自分にも1本欲しくなってしまいました。

2014年12月13日土曜日

ワニ革カラーブロックのブリーフケース


ブリーフケースを作りました。

弊社はワニ革の専業メーカーですので、これまでワニ革を使ったブリーフケースはいくつも作ってきました。
しかし、今回はこれまでのワニ革ブリーフケースとは少し風合いの異なるものになりました。



まず、ブリーフケースのベースとなる革を、ベージュの牛革にしました。
そしてその両面に、裁断したワニ革を部分的に貼り付けました。



ご覧の通り、グリーン、ワイン、グレー、パープルという4色のワニ革を特定の形状と配列で貼り付けています。



更に良く見るとお分かりいただけると思うのですが、バッグの真ん中から分けた右サイドと左サイドのワニ革の斑の模様が左右対象になるように使われています。
これは片面だけではなく、バッグの両面ともに同様です。

私どもはこのブリーフケースをカラーブロックブリーフケースと名付けました。



結構柔らかめに作られています。

このブリーフケースを作るにあたり、ベースの牛革を何色にして、どういう位置に何色のワニ革をどの様な形状で使うかということを検討する時間がありました。
従来ワニ革の場合、大きいワニ革を使うと大小の斑の使い方で裁断に制約が出てきたり、小さいワニ革を使うと面積が不足したりします。
しかし今回はこれまでになく、制約のない自由度のある発想を展開できました。
デザイナーと職人さんは大変だったかも知れませんが、あーだこーだと言う側としてはとても楽しい時間でした。

すべての革をワニで作るのもひとつですが、今後はこう言った手法で作製するワニ革バッグが増えても良いのではないかと思った次第です。

次回はシルバーの牛革をベースに、赤いワニ革を裁断して貼り付け、M78星雲から来た宇宙人の模様を表現してみようかと、密かに考えています。
高級素材を使ったものの中に本来あるはずのない隠れた遊び心をそっと潜ませて、気付いた人だけが「クスッ」と笑うみたいなものを。