パターンオーダーで今回ご注文いただいたクロコスニーカーは、ターコイズブルー(turquoise blue)でした。
ご存じの通り、ターコイズはトルコ石を意味し、一般的には緑がかった青色を表します。
また、緑みが強い場合には、ターコイズグリーンと呼ばれることもあるそうです。
ターコイズブルーはクロコという素材には他所ではあまり見かけない、しかしとてもオシャレな色です。
さて、画像をご覧になっただけでは分かりにくいとは思いますが、実は今回ご注文いただいたクロコスニーカーはサイズが大きめなのです。
弊社では、定番在庫でご用意しているサイズは39(24.0~24.5cm)から43(26.5~27.0cm)まで。
時々、サイズ44(27.0~27.5cm)があったりしますが、数が少ないので、売れてしまうと次に定番商品をバルクで入荷するまでは在庫にないといった状態になります。
今回ご注文いただいたターコイズブルーのクロコスニーカーは、サイズが46です。
センチで言うと29cmでしょうか。
イタリアのダーミ社ではサイズ46までは作れるのですが、通常はお試しいただくスニーカーが国内にないので、大きいサイズのお客様にご要望いただいてもなかなかご注文に至りません。
今回のお客様も、最初にサイズは大きめとご申告いただいたので、一応在庫にあったサイズ44に足を入れていただくと、入るには入りましたが、タイト過ぎて歩けないということでした。
多くの方はこの時点で諦めてしまいます。
今回は男気のあるお客様で、弊社のクロコスニーカーをお気に入りいただき、だいたいのサイズ感で46ではないかという予測のもと、ご注文となりました。
靴は小さいと履けませんが、もし仮に大きい場合は中敷きなどで多少の調整はできるということもあり、私どもも46が適切なサイズではないかと考えました。
ダーミジャパンもお陰様で設立後12年を超えていますが、サイズ46は今回を含め、まだ3回しかお作りしたことがありません。
先日、販売先の営業担当者さんにターコイズのクロコスニーカーをお客様先に届けていただきました。
結果として、サイズに間違いはなかったようで、ご用意した私どもも一安心です。
ダーミのクロコスニーカーの製作は通常とは異なり、染色前のワニ革クラストで組み立て縫製を完了し、それを中敷き革と一緒にドラムに入れ、染色を施します。
その後、更に洗浄と乾燥工程を経ることにより、この独特の風合いが生まれます。
足あたりが良く、やさしく包み込むようにフィットし、柔らかさを感じていただけます。
サイズ感だけではなく、履き心地の方もお気に召していただけることを心より願っております。