2022年も残すところあと数日となりました。
コロナの影響がまだ残り、世界の一部地域では戦争が起こり、円安からの物価上昇による景気悪化など、今年も大変な年になってしまいました。
さて、この年末、私どもは百貨店のポップアップショップが月末最終日まで行われるため、お店の営業時間終了後にその撤収が予定されています。
大みそかは自宅に帰り着くころには、既にNHKの紅白は始まって、夕食を終え少し落ち着いた頃に除夜の鐘を聞くことになるのではと予想しています。
今年も皆様には大変お世話になりました。
来年も何卒よろしくお願い申し上げます。
良い年末年始をお過ごしください。
2022年12月29日木曜日
今年もあと数日
2022年12月14日水曜日
本日の〈ダーミ〉と〈シキブ〉三越日本橋本店
本日12月14日(水)から、三越日本橋本店にて、クロコスニーカー〈ダーミ〉とクロコドレス靴〈シキブ〉のオーダー会が始まりました。
上段画像は、現在の本館2階紳士靴での展示の様子です。
そして、その右にはクロコ革を起毛させたヌバックのホールカットとローファーを展示しています。
展示のヌバックはブラックですが、他に革見本の6色からお選びいただくことも可能です。
アザラシのショルダーバッグをはさんでその右に新型のクロコスニーカー no. 1807ライトグレーとブラック。
その隣に定番クロコスニーカー no. 2979のダークグレーとレッドが並びます。
上から2段目には、定番のクロコスニーカーとカラーオーダー。
最下段には、スリッポンやミドルカットといったパターンオーダーのサンプルを配置しています。
2022年12月10日土曜日
クロコヌバックのベルト Part2
10月15日に「クロコヌバックのベルト」と題したブログ記事を、ここでご案内しました。
その時のご依頼では、バックルはとある大手ブランド製をお客様がご用意するということで、私どもはベルトの革部だけをご提供させていただきました。
そして、今回同じ形のものを、色違いのブラックで製作することになりました。
前回のブラウンも悪くなかったのですが、ヌバックに加工されたブラックのワニ革はファッションに合わせやすそうで、使用頻度が高くなるのではと思いました。
バックルとベルトの接続は、バックル側のメタルの突起部を革側の穴に挿し込むだけというシンプルな構造です。
反対の端には3つ穴が空いており、お腹周りのサイズで穴を選ぶのは、他のベルトと同じです。
フォーマルなスーツにも、カジュアルファッションにも、違和感なくフィットする様に思います。
そして、今回はベルトをもう一本。
バックル付きですが、こちらもクロコのヌバック。
バックルは鈍い光沢のゴールドです。
裏革は、ベージュの牛革。
2022年12月4日日曜日
〈ダーミ〉/〈シキブ〉クロコシューズ オーダー会 日本橋三越本店
12月14日(水)から31日(土)まで、日本橋三越本店 本館2階 紳士靴(電話 03-3274-8425 直通)にて、クロコスニーカー〈ダーミ〉とクロコドレス靴〈シキブ〉のオーダー会を開催いたします。
〈シキブ〉のホールカットでは、1足に2枚のクロコ革を使用し、斑の整った中心部を贅沢に片足にあてます。
染色前のクロコ革クラストで靴を成形し、専門家の手染めにより、10色の中から濃淡のあるグラデーションが可能となります。
また、クロコ革をヌバック加工したレアな素材では、7色からお選びいただけます。
-〈シキブ〉/オーダー会 -
■価格 : 275,000円から
■お渡し : 約4カ月
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
2022年12月2日金曜日
日本代表選手の皆様、大変申し訳ありませんでした
カタールW杯、グループリーグE組の日本―スペイン戦で、日本が2-1で逆転勝ちし、決勝トーナメント進出を果たしました。
日本代表選手の皆様、ありがとうございました。
そして、申し訳ありませんでした。
試合開始が12月2日の午前4時からでしたので、一応予定としては、4時に起き、2時間ほど試合を見て、その後少し寝るつもりでした。
実際、4時過ぎに起きて、TVを付けたのが試合開始後15分くらい。
その時点で既にスペインに0-1で先制され、試合内容もパスで回され、全体的に日本代表は押し込まれ気味の状況でした。
その日は午前中にアポイントメントが1件あり、サッカーの応援と仕事への体調管理をてんぴんにかけてしまい、そこから睡眠するという選択を取ってしまいました。
朝起きて再度TVを付けると、なんと日本代表の勝利が伝えられており、思わず声を出してしまうほど驚きました。
この結果が予想でき、この興奮をリアルタイムで味わえたのであれば、一度起きた時、寝ずに見ていれば良かったと、心から悔やみました。
そして、日本代表の皆様、最後まで信じて応援できず、大変申し訳ありませんでした。
2022年11月30日水曜日
本日の〈ダーミ〉と〈シキブ〉伊勢丹新宿店
本日11月30日(水)から、伊勢丹 新宿店にて、クロコドレス靴〈シキブ〉のオーダー会が始まりました。
上段画像は、現在のメンズ館地下1階紳士靴での展示の様子です。
最上段左から、クロコドレス靴〈シキブ〉のホールカットSA808レッド、外ハネSA810オレンジ、ローファーSA809ブルーが並びます。
そして、その右にはクロコ革を起毛させたヌバックのホールカットとローファーを展示しています。
展示のヌバックはブラックですが、他に6色からお選びいただくことも可能です。
上から2段目には、定番のクロコスニーカー〈ダーミ〉が並びます。
左から、新型の no. 1807ライトグレーとブラック、外ハネドレススニーカー no. 3604ブライトンブルー、クロコスニーカー no. 2979レッド、ダークグレー、ホワイトです。
3段目にはパターンオーダー、最下段には、カラーオーダーをご用意しています。
伊勢丹では、価格改定前の最後のオーダー会となります。
皆様のご来店を心からお待ちしております。
2022年11月24日木曜日
〈シキブ〉クロコドレス靴 オーダー会 伊勢丹 新宿店
11月30日(水)から12月13日(火)の2週間、伊勢丹新宿店 メンズ館地下1階紳士靴(03-3352-1111 代表)にて、クロコダイル革のドレス靴〈シキブ〉のオーダー会を開催いたします。
-〈シキブ〉/オーダー会 -
■価格 : 275,000円から
■お渡し : 約4カ月
ホールカットでは、1足に2枚のクロコ革を使用し、斑の整った中心部を贅沢に片足にあてます。
染色前のクロコ革クラストで靴を成形し、専門家の手染めにより、10色の中から濃淡のあるグラデーションが可能となります。
また、クロコ革をヌバック加工したレアな素材では、7色からお選びいただけます。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
2022年11月21日月曜日
〈ダーミ〉/〈シキブ〉クロコシューズ オーダー会 そごう大宮店
11月25日(金)から27日(日)までの3日間、そごう大宮店6階紳士靴売場(電話: 048-657-7263)にて、クロコスニーカー〈ダーミ〉とクロコドレス靴〈シキブ〉のオーダー会を開催いたします。
クロコドレス靴〈シキブ〉からは、ホールカットやローファーをお好みの色でご用意するカラーオーダーとともに、クロコ革を起毛させたヌバックでのご注文も受け賜わります。
2022年11月20日日曜日
ジェイアール名古屋タカシマヤ 紳士靴売場 リニューアルオープン
ジェイアール名古屋タカシマヤ 7階紳士靴売場(電話: 052-566-8186)の改装が終了し、11月18日からリニューアルオープンしました。
クロコスニーカー ダーミ (DAMI)の展示も新しくなっています。
今回から、新型の no. 1807もラインナップに加わりました。
名古屋でダーミをご用命の際には、ぜひジェイアール名古屋タカシマヤへお出かけください。
2022年11月19日土曜日
赤と銀の巨人の物語
ようやくビデオで見ることができました。
いい年をして、と思われるかも知れません。
しかし、テレビシリーズの第一話をリアルタイムで見た世代としては、何十年経った今でも主人公が同じ形で描かれていることに、感慨深いものを感じます。
当時との大きな違いの一つは、胸の真ん中にカラータイマーがないことでした。
これまであまり気にしていませんでしたが、宇宙人とは言え、体に丸い発光体が付いていて、エネルギー不足になると赤く点滅するということに、なくなって初めて不自然さを認識しました。
見慣れてしまうと、ない方が断然に良いのです。
映画では、体の赤い部分がグリーンに変化しました。
あとは飛ぶ時ですが、以前はまず空を見上げ、掛け声とともに垂直上昇し、その後の飛行時のカットは両手両足を伸ばして、何もない空を水平に飛んでいくというのが普通でした。
今回は、敵を追いかけるために斜めに飛び上がり、空中で格闘し、時にはビルの間を飛び抜けるなど、多様な形態を見ることができました。
CGなど映像技術の向上の成せる技です。
不満を言うとすれば、「かいじゅう」だとか「かとくたい」などの見慣れた漢字に別の当て字が使われ、無意味で不要に感じたところです。
オリジナルを大切にすべきところもあり、そこは重要だと思いました。
以前ヒットしたアニメを再構成してリバイバルしたり、実写化したものがこれまで多くありましたが、そのほとんどにがっかりしてきました。
2022年11月16日水曜日
クロコドレス 品番 SA810 デルビー
クロコドレス靴 Shikibuの3型目は、外ハネ式。
品番は、SA810です。
シューレースを通すハネ部が甲の上に縫い合わされているので、外側に大きく開く外ハネは、通称デルビー(またはダービー/derby)やブルーチャー(blucher)と呼ばれています。
デルビーはハネの形状が競馬のゲートに似ていることからついた名称、またブルーチャーは外ハネを初期に軍靴として用いた頃の考案者の名前が由来とのことです。
内ハネ式に比べ、外ハネ式は履き口がより広がるので、脱ぎ履きしやすく、軽快感も相まって、よりカジュアルな印象を持ちます。
一方、甲革一体型でハネ部が閉じた内ハネ式は、必要以上に開くことなく、閉ざされた内部は外から見え難く、上品でエレガントと言われます。
弊社のSA810は、外ハネの開くという機能よりも、デザイン的にカッコ良さを優先した外ハネらしからぬ外ハネタイプです。
そのシャープな形状は、以前にご紹介したホールカットのSA808と同じ木型から生産されます。
三越日本橋本店 本館2階紳士靴
12月14日(水)~12月31日(土)
2023年年始から少し値上げをさせていただきますので、ご検討のお客様へはお早めのご購入をお勧めしております。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
2022年11月13日日曜日
クロコスニーカー no. 1807 カラーオーダー
今年発表した新型のクロコスニーカー no. 1807について、現行の定番2色の次なる展開として、カラーオーダーの可能性をこれまで何度かご案内してきました。
カラーオーダーとは、染色前のクロコ革クラストで先に靴を成形し、専門家がお好みの色に手染めする商品です。
基本的に染色する色は、これら11色の中からお選びいただくことになります。
ご案内できる現物のサンプルがまだないので、皆様にイメージいただくにあたり、イラストを描いてみました。
まず、 PURPLE(パープル)でご用意した場合は、この様なクロコスニーカーになると思います。
クロコ革でパープルに色付けしたスニーカーはかなりユニークで、周りの人と差別化されたオシャレをご希望の方におススメです。
そして、GREEN(グリーン)の場合はこんな感じでしょうか。
ジャケパンなどのビジネスカジュアルでお出かけの際、足元をカッコ良くグリーンのクロコでキメていただけると思います。
もちろんカラーオーダーですから、グラデーションや2色使いでのご要望も受け賜わります。
現在のno. 1807は、ブラックとライトグレーが定番で、カラーオーダーはまだ裏メニュー的存在です。
ご希望の方は、「no. 1807のカラーオーダー」とご用命ください。
2022年11月11日金曜日
価格改定のお知らせ
クロコスニーカー DAMI(ダーミ)は、2016年から現行価格を維持してまいりました。
しかし、昨今の世界情勢による部材の高騰や円安の影響により、価格を改定せざるを得ない状況となってしまいました。
また、同様の理由により、クロコドレス靴 Shikibu(シキブ)も価格改定を行なわせていただくこととなります。
改定時期は、来年1月からを予定しております。
何卒皆様のご理解を賜りたく、お願い申し上げます。
現在、クロコスニーカー DAMI、クロコドレス靴 Shikibuをご検討いただいているお客様へは、お早めのご購入をお勧めいたします。
尚、詳細に付きましては、ダーミジャパンへお問合せください。
2022年11月5日土曜日
ローファーがようやく自分の靴になりました
画像は、弊社のクロコローファー SA809です。
このローファーは、染色前のクロコ革クラストで先に靴を成形し、お客様のお好みの色に手染め染色していくという、前回ここでご案内したクロコホールカット SA808と同じカラーオーダーです。
最近ローファーがファッション誌でもよく取り上げられたりで、ちょっとしたブームの予感もあり、普段ローファーを履かない私ですが、自身用にSA809を1足購入してみました。
腰を曲げて靴ヒモを結ぶ必要がなく、サッと履いて出かけられるので、便利ではあります。
しかし、ローファーはレースアップの靴と違い、靴ヒモでキツメやユルメに結んで調整ができない分、足に合わないと大変なことが今回よく分かりました。
足の形は人によって千差万別なところに、決まった形で設計された木型から作られるローファーが誰にでもピッタリ合うかということ自体、最初から疑問のあるお話なのかも知れません。
もし購入したローファーが足に合わない場合は、無理して履かず、調整を行なうことをぜひお勧めしたいと思います。
ここからは、私のローファーを調整した経緯をご案内させていただきます。
通常、レースアップのドレス靴やスニーカーは25.5cmを履く私ですが、どういう訳かローファーだと25.0cmになりました。
前後の縦サイズはピッタリで、履いてすぐはそうでもなかったのですが、しばらくすると右足のベルトの位置の甲の骨にあたる1点が痛くなり始めたのです。
それを更に長く履いていると、痛みで歩き方にさえ支障が出る程になり、何らかの調整が必要だと実感しました。
まず、靴と足の間にクッションになるものを入れ、痛みを緩和させようと、薄めのタンパッドをベロ部の下に貼り付けました。
タンパッドを入れた当初は良い感じに思えたのですが、しばらくすると甲部が圧迫され過ぎて、あまり快適でないことに気付きます。
仕方がないので、甲のあたる部分を中心に高さ方向に革を伸ばすためのストレッチを行なうことにしました。
本来修理工房などでは柔軟剤を使う様ですが、私はストレッチさせたい部分の内側を水で濡らし、少し革を柔らかくして、自作のストレッチャーに一週間入れておきました。
靴の形が崩れるのが嫌だったので、時々ストレッチャーから出して、少しずつ様子を見ながら行ないました。
一週間後、甲部は痛くなくなる程には広がりましたが、踵に少し隙間ができるようになってしまいました。
靴内の容積が少し大きくなった分、踵側に余裕ができてしまった様なのです。
そこで、次に中敷きを入れることにしました。
まず、足全体の全敷きを入れましたが、あまりしっくりとは来ません。
前半分や踵部などといろいろ組合せて試した結果、前半分だけのクッション性のある中敷きを2枚入れ、その上に革を一枚貼ると、踵の方もピッタリ合って、良い感じになったのです。
ローファーがようやく自分の靴になった瞬間でした。
今ではレースアップ並の心地よい圧迫感があり、走っても踵は浮かず、とても快適です。
これは少し前のお話ですが、靴の販売の場でご案内したお客様から、自分にピッタリサイズの靴しか買わないと言われたことがあります。
新品で買ったものを、わざわざ中敷きやストレッチで調整するのは性に合わないとの事でした。
その方のお気持ちは良く分かります。
しかし、ローファーに限っては、ビスポークでもない限り、その木型が最初から自分の足にピッタリ合うという可能性は、あまり高くはないと思います。
また一方では、高額なブランドものを買ってしまい、足に合わないローファーを修行だとか試練だと言って、無理して履き続ける方もいらっしゃいます。
もしローファーを履きたい場合は、最も自分の足の形状に近いサイズを選び、それをうまくフィットする様に調整するまでが必要なプロセスだと、今回私は改めて学習した次第です。
2022年11月3日木曜日
クロコドレス 品番 SA808 ホールカット
靴を購入されるお客様が、その型紙までご覧になる機会はあまりないのではと思います。
まだ靴への関わりが薄い頃、私自身初めて靴の型紙を見て、本当にこの形を組み立てることで靴ができるのかと、内心不思議に思った記憶があります。
さて、こちらは弊社のクロコドレス靴 SA808の型紙です。
一枚つながりのホールカットですので、ベロ部以外は革から一枚で抜き取られ、その革は踵部一箇所で縫い合わされます。
何枚かの革で構成された革靴であれば、部品が分かれている分、裁断にあたっては、うまく取り都合を考え、革全体の面積をより有効に使用するため、抜き型の配置に選択を持つことができます。
しかし、ホールカットの場合、革の上にひとつの型を置いて抜くだけですので、あまり選択に余地がありません。
ワニの革の表面にはその最大の特徴である「斑」と呼ばれる鱗模様があり、革を縦方向で見て、中心に並んだ四角い斑が外側に向け少しずつ小さくなっていき、端の方では丸みを帯びてきます。
ひとつの革製品をワニ革で作る時、一番贅沢な革の採り方は、斑の中心部をその製品の真ん中にあて、左右対称の斑がやがて小さく丸くなるところまでを一枚で表現できていることです。
そういう意味では、この靴は、まず型紙がキレイに納まる適切なサイズのワニ革が選択され、片足に丸々その一枚の中心を充てています。
ご覧いただける通り、靴の中心にワニ革の左右対称が始まる一番キレイな中央部が充てられた、継ぎ目のない一枚つながりのホールカットとなっています。
結果、この採り方では1足に2枚のワニ革を使用しなければなりません。
また、クロコドレス靴 SA808の大きな特徴のひとつとして、染色前の脱色されたクラスト革で靴を成形していることが上げられます。
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