2015年7月21日火曜日
久米書店
7月19日(日)の午後6時からBS日テレで放送された「久米書店」というトーク番組の中で、ホストの久米宏さんがワニ革スリッポン DAMI 358011を履いていらっしゃいました。
番組内で弊社の靴を履いていただき、大変有難い思いです。
2015年7月20日月曜日
ワニ革スニーカースリッポン、お好みの色でお作りします その2
2015年7月14日火曜日
ワニ革スニーカースリッポン、お好みの色でお作りします その1
こちらはワニ革で作ったスニーカースリッポンです。
しかし、完成の一歩前です。
このスリッポンは染色前のワニ革を使って作られていますので、まだ色付けされていないのです。
次回実施予定の私どものオーダー会では、この状態のスニーカースリッポンをご用意し、お客様のお好みをお伺いした上で、日本の染色職人が色付けし、お渡しいたします。
染色の例を下記に2つご案内いたします。
一つ目の例がこちらです。
全体的にネイビーで染められていますが、甲部の先端と踵部が濃く、その両サイドから胴部中央に向かうに連れ少しづつ薄くなっています。
先端部は特に濃く、ここだけ少し意図的に光沢を持たせているのがお分かりいただけるでしょうか。
オーダー会ではネイビーに限らず、お客様のお好みの色で、お好みの方向へのグラデーションも可能です。
こちらは2色使っています。
ベース色にオレンジを使っています。
踵が少し薄めです。
そして、先端部に焦げ茶をにじませています。
世界に一つ、お客さまだけのワニ革スニーカースリッポンで、お洒落に差をつけてみるのはいかがでしょうか。
次回オーダー会の日程と場所は次の通りです。
日程: 7月22日(水)~28日(火)
場所: 伊勢丹 新宿店メンズ館地下1階紳士靴
染色前のスニーカースリッポンの数に限りがあります。
ご興味いただいたお客様はお早目にご来店ください。
2015年7月9日木曜日
お隣の国のお客さま
一昨日のお話です。
日本橋のとあるビル地下に飲食店が並ぶフードコートで食事をしていると、向こうからお隣の国の家族連れが必要以上の大声で話しながら歩いてくるのが見えました。
爆買いのお帰りなのか、お父さんは両手に大きな紙袋を下げていました。
静かに食事を続けたかったので、心の中で「こちらの方には来ないでー。」と願っていたのですが、その思いとは裏腹に御一行は私の真横のテーブルに来てしまいました。
席に着くと、すぐにウェイトレスが注文を取りに来ました。
お父さんの受けた教育レベルは高いようで、きちんとした英語でお話されているようでした。
そのご家族は少し話をした後、お母さんだけはまたお買い物にお戻りなのか、荷物を置いてどこかへ行ってしまいました。
残されたのは、お父さんと女の子二人。
姉妹のような二人はどちらもイヤホーンを付けたまま、それぞれのiPadでゲームを始めました。
お父さんは紙袋の中からガンダムのプラモデルの箱を取り出し、その場で開封。
数秒とかからずにその組立てに夢中になりました。
しばらくしてウェイトレスが食事を持って来ても、気にも留めません。
ガンダムはまず胴部を完成させ、お父さんは次に脚部の組立てに取り掛かりました。
お箸入れのケースがステージになり、ガンダムの部品が並んでいきます。
お父さんはTシャツに黒系のパンツというラフな装いでしたが、それぞれは有名なブランド物のようでした。
襟口からはこれまた高価そうなネックレスがのぞいていました。
別にこちらに何らかの被害がある訳でもないので、知らん顔をして、食事が終わればその場を立ち去るところでした。
しかし、何とそのお父さんの足元に弊社のワニ革と山羊革メッシュのスニーカー no. 3357を見つけたのです。
その瞬間から、そのお父さんに対するネガティブな印象は吹き飛び、以前からの知り合いだった人を見ているような気持ちになってしまいました。
結局、相対する人との気持ちなんてこんなものなのかも知れません。
関わり合いになるのは嫌だなどと思っていた相手に、自分から話し掛けてしまうことになったのです。
もちろんそのスニーカーの関係者だとは言いませんが、この様にお声掛けしました。
「お取込み中のところ済みません。その履いてらっしゃるスニーカーはとてもカッコ良いですね。どちらで購入されたのですか?」
お父さん答えてくれました。
「イースタンです」
イースタン?
はて、そう言った店名の先に卸している覚えはないのでもう一度伺いました。
私 「それは日本国内ですか?」
お父さん 「そうです。あなたは現地(地元)の人ですか?もしそうなら分かるはずです」
いや、分からないなーなどと思っていると、お父さんはスマホを取り出し、Webを開いて一つの文字を指さしました。
「ISETAN」
ああ、そういうことでしたか。
よくお話を聞いてみると、1年ほど前に日本に来て、その時に伊勢丹でそのワニ革スニーカーを購入されたとの事でした。
写真を撮っても良いですかとのお願いに、ガンダムを置いて、わざわざ両足を揃えてこちらに向けていただきました。
上段の画像はその時のものです。
2015年7月3日金曜日
一枚仕立て風、デニム色のワニ革トート
デニム色のワニ革トートバッグを作製しました。
ワニ革は、ポロサスやスモールクロコなどと呼ばれるイリエワニを使用しました。
スモールスケールの四角い斑がきれいに揃っていると言われている種類のワニです。
そして、ワニ革との際立ったコントラストを出したいと思い、裏革には赤いゴート(山羊革)を選択しました。
上部幅48㎝x底部幅36㎝x高さ30㎝というサイズですので、これまで弊社で作ってきたワニ革トートの中では中型サイズといったところです。
50㎝台後半のワニ革を両面に一枚づつ2枚使いましたので、胴部はどちらもワニの中心部位の同じ模様の斑です。
もちろん、肚(はら)ワニの中心部がバッグの中央に来るような裁断になっています。
中心から左右それぞれ外側に向かってシンメトリーに斑の大きさが少しづつ小さくなり、サイドの丸斑になるところまでが一つのバッグの中で表現されています。
胴部は2枚のワニ革だけで構成されています。
側部の中央に継ぎ目があり、マチ部胴部を含めそこから反対側の側部の継ぎ目までがつながった一枚です。
せっかくワニ革でバッグを作るのならば、できるだけ継ぎはぎがなく、一枚のワニ革を最も大きく有効に使った方が贅沢で綺麗です。
裏革の表面にワニ革の斑の裏の模様が浮き出ているのがお分かりいただけるでしょうか。
最近はやりの一枚仕立てを真似てみました。
表のワニ革と裏革をぴったりと張り合わせていますので、まるで一枚の革で作ったように薄くすっきりとして見えます。
本当に一枚で作るとカッコ良いのですが、強度の心配があるので、一枚仕立て風です。
矢じり型の持ち手の付け根部は、手縫いで外側と内側をつなぐ通し縫いになっています。
底部は高級感を優先し、あえて底鋲は付けていません。
内側の吊り下げポケットは途中横にファスナー部で切り分けられています。
しかし、その上段部から下段の二つに分かれたポケットに至るまで、斑の模様がつながっているのがお分かりいただけると思います。
ここは職人のこだわりでした。
内側の側面にベルトが装着されています。
そのベルトの先端に付いた留め具を反対側の側面にある金具につなげられるようになっています。
ちなみに細かいところですが、このベルトはサイドが切りっ放しではなく、三つ折りにした腕時計のベルトと同じ作りになっています。
留め具をつなげると、外観はこのようにコンパクトな形になります。
これまで弊社で作ってきたワニ革トートはどちらかと言えばサイズが大きめで、端から端まで大きなワニ革一枚で作るというところをうたい文句にしていました。
大きなサイズで傷のないワニ革は市場にあまり流通しておらず入手が困難で、希少価値があります。
しかし、展示会などでご来場いただいたお客様に「もう少し小さければ使いやすいのに」とのアドバイスをいただいたことが何度かありました。
今回は結果的にそう言ったお客様のお声にお応えしたかたちになりました。
今後もしどこかで、「もう少し大きければ買ったのに」なんて言われたら、ショックです。
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