2023年9月30日土曜日

Croco Loafer, Shikibu SA809


クロコ革のローファー Shikibu SA809です。

ローファーはスポっと足を通すだけで履きやすく、腰をかがめて靴ヒモを結んだり解いたりする必要がないので、ローファーというその言葉自体に怠け者という意味もあります。

ローファーには、「コインローファー」、「タッセルローファー」、「ビットローファー」、「ヴァンプローファー」と大まかには4種類があり、SA809はその中で最もポプラ―な「コインローファー」です。

コインローファーの特徴として、サドルと呼ばれる甲を覆うベルト部があり、その中央に切り込みが入っています。

1950年代にこの切り込みに幸運のお守り的に1セントコインをはさむことが流行り、それがコインローファーという名称の由来だそうです。


そのコインローファーの中にも更にいくつか種類があり、サドルの両端がモカ縫いの上にかぶせ縫いで留められた「ハーフサドル」。

ハーフサドルの両端に、革を糸でローストビーフの様に巻いた「ビーフロール」。

サドルの両端を長くソール部まで伸ばしたものを「フルサドル」と呼びます。

SA809はその中でも代表的でコーディネートしやすい「ハーフサドル」です。



さて、いくつかの例外を除き、Shikibuのローファー SA809は染色前のクロコ革のクラスト状態で靴を先に成形し、後から手染めで色付けするカラーオーダーでご用意しています。

手で染めていくので、色ブレが少ない上に自由度は高く、濃淡のあるグラデーションや2色使いなどが可能となります。

ブルーのグラデーション

バーガンディー

オレンジ

タン(日焼け色/黄褐色)

グレーからブラックへのグラデーション

他にも革見本から、お好みの色をお選びいただけます。


ローファー SA809に限らず、Shikibuのドレス靴は本来お客様からご用命いただいた後、クラスト革で靴を作り始め、その後に色を付けますので、製作に3ヵ月、染色に1ヵ月と合わせて約4ヵ月程お時間をいただきます。


ただし、まれに私どもではクラスト革で作られた染色前の靴を在庫で準備している場合があります。


もしそのサイズがお客様の足に合えば、それを染色するだけで靴は完成しますので、1ヵ月程でのお届けが可能となります。


カラーオーダーでクロコローファーをご希望のお客様がいらっしゃいましたら、ぜひ一度ダーミジャパンに問い合わせてみてください。

2023年9月28日木曜日

電車内の案内



今日、電車に乗っていると、開閉する扉の上の液晶モニターにこの様な表示がされていました。

「電車の揺れにご注意!」、「この先ゆれますのでご注意ください。」とあります。

それは良いのですが、ちょっと視線を下げてその下の英語表記を見ると次の様でした。

「Watch out for curves!」

「電車の揺れにご注意」とされた文章の英訳がこれなのかと、違和感を感じてしまいました。

curvesは直訳すると曲線になりますので、訳すと「曲線に注意してください!」となります。

まさか、曲線が襲ってきたら大変だなどと思う人はいないでしょうが、英語が母国語でもなく、日本語も分からず当惑する乗客はいるのではないでしょうか。

その表記の下に、たしかに小さめの文字で「The train sways as we pass over a curve. Please be careful.(カーブを通過すると電車が揺れます。お気をつけください。)」という説明はありました。

しかし、上段の「Watch out for curves!」だけで、「これから進む先の線路がカーブを描いているため、電車が揺れることになるので、ご注意ください。」という方向の意を察することができるのか、はなはだ疑問でした。

外国人観光客が増える中、国際社会で恥をさらさない様、公共なアナウンスにはできる限り配慮していただきたいものです。

2023年9月26日火曜日

Croco Sneaker no. 3687


上段画像は、クロコスニーカー no. 3687 シルバーです。


no. 3687は、2019/2020年秋冬の新作として発表され、販売開始となったスタイルです。



最も定番型とするクロコスニーカーに比べると、木型が少し違います。

ソールの形も独特で、先端から踵方向に向け少しづつ厚みを帯びています。

また、このソールは歩く時に返りが良くなるよう、内部構造に工夫が施されています。



ダーミのこれまで一番の売れ筋クロコスニーカーが、新品でありながら少し履き古した様な外観を持つヴィンテージ系であるのに対し、このno. 3687はがっしりした作りのスニーカーになっています。

また、このシルバーはピカピカのシルバーではなく、ガンメタル系と合わせた様なちょっと濃い、金属を思わせるシルバーです。




no. 3687にはシルバー以外にももう1色、ブラックでのご用意がありました。

少し光沢のあるモノトーンのブラックです。



最近はビジネスの場でもカジュアルの装いが不自然に見えなくなりましたが、それでもあるレベルを超えた役職者が安い布製や完全にスポーツ用と分かるスニーカーでは周りにあまり良い印象を与えません。

逆に気をてらって、クロコ革でも気付かれにくいブラックでさりげなく高級感を足元に控え、これ見よがしに自分からは申告せず、気付いた人だけ分かるというのはちょっとイケてる大人のオシャレです。


3年前は次期主力商品となる可能性もあったno. 3687ですが、今後イタリアのダーミ社では継続生産は行わないことが決まっています。

残念ですが、現在国内にある在庫分でno. 3687は終了となります。

残った在庫も限られたサイズのみでの展開です。

気になったお客様がいらっしゃいましたら、ぜひダーミジャパンまでお問合せください。

2023年9月15日金曜日

最新のレバー式蛇口



ウチのキッチンの新しくなった水道の蛇口です。

最新式の新品ですので、気持ち良いくらいにピカピカです。

レバーを持ち上げると水が出てき、そのレバーを右に回すと水、左に回すと給湯器が作動しお湯が出てくるという、ごく一般的なキッチンの蛇口です。

実は、これまでの蛇口は中のパッキンが痛んでいたらしく、レバーを一番右に寄せて止めておくと、水がポタッポタッと漏れ落ちて、それがシンクを叩き、無駄な水滴が一日中音をたてていたのです。

左に寄せて止めておくと、その漏れは止まるので、水を使っても、止水した際は必ずレバーを左に回しておかなければならず、とても面倒でした。



最新の蛇口は良くできていて、一番右に寄せても、画像の様にほぼ中央で止まります。

中央位置で上げ下げするのが使いやすいのは当然のお話です。

そして、水の出るレバーの位置が狭い領域で特定されており、お湯にしたい場合、左に少し回していくと、水とお湯の境目でカチッと音がするのです。

その音がした左側の領域から混合された水とお湯が出始め、レバーを一番左まで持ってくると、最も熱いお湯になります。

これまでの蛇口では、少しだけ水を使う場合でも、中央の位置でレバーを上げて水を出すと必ず給湯器が作動し、給湯器から配管を伝って熱いお湯が届く前に蛇口を止めるという無駄が発生する場合がありました。

最新式のレバー式蛇口では、水の出る領域が明確に分かる様になっているので、不必要な給湯器の起動がなくなります。

時代が進むにつれ、少しづつ変わっていく生活必要品の進化を感じました。


ところで、蛇口は英語ではfaucetやtapと呼ばれ、日本語の蛇の口という呼び方とはかけ離れています。

では、なぜ蛇口かというと、明治時代に初めて道路の脇に取り付けられた共用水道の蛇口は輸入品で、ヨーロッパの水の神であるライオンが付いていたそうです。

それがやがて専用栓になり、国産化された際、日本や中国の水の神である龍がデザインされ、龍の元が蛇であるとされ、蛇口となったという説があります。

どこで見たという明確な記憶はありませんが、そう言えば龍の口から水が流れ出している様子を思い浮かべることができます。


さて、ウチのキッチンは新しい蛇口に替えることができましたが、残念なことに、私は古い水漏れ蛇口を使用していた頃の習慣が今でも取れず、水を止めると必ずレバーを左に回してしまうのです。

2023年9月14日木曜日

女性向けクロコスニーカー販売終了のお知らせ


皆様ご存じの通り、クロコスニーカーをご提供するイタリア・ダーミ社は、基本的には男性靴のメーカーです。

そして、在庫として商品は保有はしておりませんが、ひとつのオプションとして、定番型の no. 2979に付きましては女性向けクロコスニーカーをオーダーで受け賜わっていました。

男性向けスニーカーの最小サイズは39(24.0~24.5cm)ですが、女性サイズとしては38(24.0~24.5cm)、37(23.0~23.5cm)、36(22.5~23.0cm)まで製作が可能でした。


しかし、今夏から諸事情により、ダーミでは女性向けクロコスニーカーの生産ができなくなりました。

お客様の中には、わざわざ紳士靴売場にまで足をお運びいただき、ご注文される女性ファンの方もいらっしゃいましたので、とても残念で、そういったお客様には大変申し訳なく思います。


さて、上段の画像は、染色前のクラスト革で先に靴を作り、後から手染めでお好みの色を付けるカラーオーダー用のクロコスニーカーです。

弊社のカラーオーダーでは、クラスト革で作られたスニーカーを各サイズで保有しており、お客様には一度確認のために履いていただき、その後それを染色します。

そして実は、カラーオーダー向け既存在庫の中には一部特別に女性向けも用意されていました。

ですので、これらクラスト革のクロコスニーカーは私どもが供給可能な最後の女性向けとなりました。


こちらの画像でサイズの違いがお分かりいただけると思います。

左側が男性向けのスニーカーでサイズが41、右が女性向けのサイズ37です。


現時点で、サイズは36と37が1足づつ在庫されています。

それぞれが販売されてしまうと、それが最後となり、今後補充の予定はありません。

カラーオーダーですから、濃淡のあるグラデーションや2色使いでご注文を受け賜わります。


こちらは、カラーオーダーでご用意した二つの例です。

甲部先端から濃いブルーが、胴部中央に向け少しづつ薄くなり、踵に向けてまた濃くなっています。(左側)

また、もう一方は甲からベロ部、胴部をレッドに、甲部先端のライン部、ヒモ通しのあるハネ部、そして踵部をネイビーにした2色使いです。(右側)


カラーオーダーによる女性向けクロコスニーカーのサイズ36と37を購入ご希望のお客様がいらっしゃいましたら、ぜひお早めにダーミジャパンまでお問合せください。

2023年9月4日月曜日

Croco Sneaker no. 2979 Red & partially Gold



片方のハネ部に7穴のハトメがある、ダーミのクロコスニーカーの中で最も定番な型 no. 2979のレッドです。

ただ、このスニーカーは少しだけ通常のものとは異なるところがあります。

それは、ワニ革の斑と斑の間の溝にゴールドを入れてあるところです。



レッドだけのクロコスニーカーに比べると、少し風合いが変わりました。



最初にレッドで染色されたクロコ革の溝に、後から手作業でゴールドを入れています。

細く短いところにもキメ細かく入れていっているので、染色前のクラスト革全面に手染めで色付けするカラーオーダーよりも大変な作業になりました。



レッドにゴールドですから、遠目から見ると分かりづらく、全体的にちょっと違うかなといった具合で、近寄ってよく見ないと、ゴールドが入っているということが分からないくらいです。

しかし、大変な作業の結果でも、それをひけらかすよりは、よく見るとやっと気付く、それくらいの方が分かった時にはよりお洒落に感じるかも知れません。



ダーミのクロコスニーカーの中でもレッドをお持ちのお客様は結構いらっしゃいます。

しかし、ゴールドの入ったレッドを用意したのは、今回が初めてです。

「いや、普通のレッドで良いんだよ。」という方も多くいらっしゃるでしょう。

しかし、他にない自分だけのちょっとした差別化を楽しむことはできると思うのです。