2023年2月27日月曜日

ジョウダンじゃねーぞ

昨年の11月のことでした。

販売店のお客様担当者の車に同乗し、とある先を訪問した際の話です。

昼前にお店の駐車場で待ち合せ、しばらく車に揺られた後、その担当者が話を始め出しました。

実は、数日前に熱が出て、その日もまだ少し熱が残っているとのこと。

そう言えば、出発後からやたらと小さな咳を繰り返しているとは思っていました。

本来、彼の会社では37度以上の熱が出た場合はすぐに報告し、出勤しない様にとの規定があるそうです。

今回、熱が37度になったそうですが、その報告はしていないとの事でした。

彼の話を信じるのであれば、熱が出た日にすぐ発熱外来に行き、15分程の検査でコロナではないとの結果を得たので、大丈夫と断言していました。


しかし、彼の言葉とは相反し、翌日から私は少し頭が重くなり、喉が痛くなり始めました。

3日後には39度近い熱と一晩中止まらない咳で、大変な思いをしました。

一番ひどい時は、唾を飲むだけでも喉からこめかみあたりまで激痛が走りました。


その担当者は、たとえマスクをしていても、車の中という密閉空間の中で頻繁に咳をして、同乗者に影響が及ぶとは考えなかったでしょうか。

たとえコロナではなかったとしても、それを訪問先の人にうつしてしまう可能性もあったのです。

ほぼ5日間ほどで回復しましたが、もらった可能性のある菌なのかウィルスかを、私は家族にもうつしてしまいました。

その日から結構時間も経ってしまい、今後面と向かって言う事もないとは思いますが、一言だけここで。

「お前、ジョウダンじゃねーぞ。熱があったんなら家でおとなしくしてろ。」


私は検査に行きませんでしたので、今ではもう確認の方法もありませんが、あれは本当にコロナではなかったのでしょうか。


一昨日2月25日の東京都の新型コロナウィルス新規感染者数は427人。

この年末年始は2万人を超えていましたので、オミクロン株による第8波の流行は収束しているのでしょう。

厚労省のお達しで、3月13日からはマスクの着用は個人の判断に委ねるそうです。

最近の新型コロナは感染力が高く、マスクはあまり役に立っていないのではないかと個人的に感じていました。

しかし、それとは反比例し、ワクチンが普及したせいもあるのか、毒性は低くなっているように思います。

この傾向が継続し、次のピークが来たとしても、それほど恐れるに足らずといった状況であって欲しいと、心底願わずにはいられません。

2023年2月26日日曜日

設立記念日

本日は、私どもダーミジャパンの15回目の設立記念日となりました。

これもひとえに皆様のご支援のおかげと感謝しております。

今後もご期待にお応えする商品をご紹介できる様、精一杯努力していく所存です。

まだまだ知名度の低いブランドではございますが、これからも〈ダーミ〉および〈シキブ〉を何卒よろしくお願い申し上げます。


今夜は少し奮発して、泡泡でお祝いしたいと思います。

2023年2月25日土曜日

本日のクロコスニーカー〈ダーミ〉クロコドレス靴〈シキブ〉伊勢丹新宿店



こちらの画像は、本日の伊勢丹新宿店 メンズ館地下1階紳士靴でのクロコスニーカー〈ダーミ〉クロコドレス靴〈シキブ〉の展示の様子です。

この内容は、昨日(2/24)全館休業して行われた伊勢丹のイベント「春の丹青会」でご用意した弊社のフルメニューを継続しています。




上段2段の上の段にはクロコドレス靴〈シキブ〉が展示されています。

左からブラックのクロコ革を起毛させた「ヌバックのクロコホールカットとローファー」。

クロコのヌバックは7色から選択し、ご注文いただけます。

そして、その隣りに手染めのカラーオーダーによる「ホールカット/レッド」、「外ハネ/ブラウン」、「ローファー/ブルー」となっています。

その下は、左から新型「no. 1807ライトグレーとブラック」、ドレススニーカー「no. 3604ブライトンブルー」と、定番スニーカー「no. 2979レッドとダークグレー」です。




下の2段の上の段には左から、「no. 3687シルバーとブラック」、カラーオーダーによる「no. 2979カモフラレッド、染色前クラスト、ゴールド、シルバー」が並びます。

下の段には、左からパターンオーダーによるクロコスリッポン「no. 3625スクラブ」、クロコミドルカット「no. 3318ナチュラルとno. 3389ファンゴ」。

その右隣には、ドレススニーカー「no. 3661」とクロコ革とヤギ革メッシュのコンビの「no. 3357ブラックとサファイア」です。


2月25日(土)と26日(日)はこれらの展示をご用意してご注文を受け賜わります。

ぜひ、伊勢丹新宿店 メンズ館地下1階紳士靴へお立ち寄りください。

2023年2月19日日曜日

自宅で映画

映画好きを公言していながら、私はネット経由のストリーミング配信で映画を見始めたのは最近のことです。

最初はアマゾンの会員になると、prime videoが見れるというところから始まりました。

その中には無料と有料のコンテンツがあるのですが、無料のものでも楽しめるものが相当数ありました。

ある程度ストリーミング配信に慣れてくると、もっと面白いものや最近レリースされたものが見たくなってきます。

人気があるコンテンツほど金額は高く設定されており、見たい映画をリストして合計を算出してみると、結構な金額になりました。

そして、それらはストリーミング配信を月額契約で提供するNetflixの1ヵ月分の金額よりも高くなることに気付いたのです。

Netflixのカスタマーサポートに電話して確認したところ、契約は1ヵ月単位で、1ヵ月後に退会しても構わないとのことでした。

ですから、最初の1ヵ月間で見たい映画やドラマを視聴し、その後に継続するかどうか決めようと、取り合えず契約してみました。

結果として、最初の2日間に視聴した数だけでprime videoだった場合の合計金額よりもNetflixの1ヵ月の契約金額の方が安くなり、なんだか得した気分になりました。

選択できるNetflixのプランは「広告つきベーシック」、「ベーシック」、「スタンダード」、「プレミアム」の4つ。

「広告付きベーシック」を選ぶと、映画やドラマの視聴中に広告が表示されるそうですので、まずこの選択はありません。

「スタンダード」と「プレミア」は同時に複数のデバイスで視聴できるのですが、最初からその必要もありません。

それぞれで画質にも違いがあるようでしたが、まずは視聴できることが重要でしたので、最初はベーシックで契約しました。

これで、PC上ではNetflixで映画が視聴できるようになりました。


では、ストリーミング配信をTVで見るにはどうするか。

まず一つは、PCとTVをHDMIケーブルで接続し、PC経由で映画を見ることができます。

もう一つは、アマゾンのファイアースティックやグーグルのクロームキャストなどのストリーミング用デバイスをTVに直接接続し、Wi-Fi経由で視聴するという方法です。

デバイスをつなぐと、複数のストリーミング配信が視聴でき、その中にはテレビ局から配信されるものもあります。

TVドラマの最後に出てくる「見逃し配信は〇〇で」や「第1話を無料配信中」などはここで視聴することを言っていたのだと、後になって気付くのでした。


話は変わって、私が子供の頃は映画は映画館か、TVの「〇曜ロードショー」や「〇曜映画劇場」といった番組で週に2、3回見れるくらいでした。

世が進み、ビデオプレイヤーが普及し、レンタルビデオショップが増え始めると、自宅で見たい映画を簡単に見れるようになります。

これは私にとって画期的なことでした。

初めてビデオプレイヤーを購入した頃は、喜びのあまりレンタルショップで多くのビデオを借り過ぎ、見れずに返却しなければならなかったことがたびたびありました。


ちょっと脱線しますが、何十年か前は国際線の旅客機で食事のあと機内を暗くし、大きなスクリーンで上映されていた映画を見るのも楽しみでした。

隅の座席が割り当てられると、スクリーンが見れないなどと言うこともあり、飛行機に乗る際の最優先事項が映画が見れる座席を確保することだったりしました。

当時は今の様に各個人が座席の背のディスプレイで好みのコンテンツを選んで見るような環境ではありませんでした。


さて、その後ハードウェアの進化によりビデオテープがDVDやブルーレイディスクに代わると、画質が良くなり、持ち運びがより簡単になりました。

しかし、いつの間にかビデオショップが少なくなっていき、ネット受付のレンタルも出てきましたが、やがてストリーミング配信が世の主流になってきました。


では、映画の視聴は今後どの様な発展を遂げていくのでしょうか。

Netflixでは、独自制作によりNetflixでしか見れない映画があったりします。

面白そうな上映前の映画をNetflixが独占するために買い取ることもあると聞きます。

今後、同じような動きをするストリーミング配信者は他にも出てくると思います。

そうなると、自宅で最新の映画が見れるので、映画を映画館で見ることが少なくなるのではないでしょうか。

デートの行き先には定番の映画館でしたが、話題の新作映画の公開日に、彼女を誘って行く先が映画館ではなく、自宅になってしまいます。

それはそれで、男にとっては下心を隠してプライベート空間にお招きする良い口実になったりするでしょう。

大画面TVの前に座り心地の良いソファーを用意し、目の前のテーブルにはカクテルを置いて、準備万端。

本来、食事をしたあと映画を見て(逆もありですが)、バーで少し飲んで「自宅に来ない?」と誘うところが、いきなり自宅からです。

もう少し時代が進むと、「映画を一緒に見ない?」が深いお付き合いを促す常套句になるかも知れません。

2023年2月17日金曜日

ベロ止めカット


このクロコ革のスニーカーは、ドレスタイプの DAMI no. 3604です。


カジュアルはもちろんのこと、ブライトンブルーの外ハネ&ストレートチップはジャケパンなどビジネスカジュアルへも選択の一つにしていただけると思います。


外ハネ式はハネ部が外側に広がるので、伸縮性のあるエラスティックレースに換えることで靴ヒモを結んだままスリッポンの様に履けるところが特徴の一つになっています。




さて、先日行われた催事の場で、高齢のお客様に弊社のクロコスニーカーをご案内させていただいた際のことです。

お客様は腰を曲げて靴を履くのが面倒なので、レースアップタイプはお嫌とのこと。

簡単に履けるスリッポンタイプが良いとおっしゃられたのですが、たまたまその場にお試しいただけるサイズのスリッポンがありませんでした。

スリッポンの様に履けるということをご説明し、no. 3604をご提案差し上げたのですが、ベロがあると履く時に靴の中に入り込んでしまうのが困るとのことでした。

確かに他のクロコスニーカーと違い、no. 3604にはベロ止めがないので、ベロ部分が靴底に沈んでいると、つま先を入れる前にそれを一度引き上げなければなりません。



そこで後日、ベロの一部を靴ヒモ一本分が通るくらいに小さくカットし、そこにエラスティックレースを通してみました。


簡単なことではありましたが、これでベロは沈まなくなります。


お客様へは、no. 3604エラスティックレースのベロ止めカット付きで再度ご提案させていただきたいと思っています。

2023年2月14日火曜日

エキゾなシューホーン



オリジナルのシューホーンを製作しました。

せっかく作るのであればと、弊社の特性を生かしエキゾチックレザーを使うことにしました。

画像の下段がクロコ革、上段がリザード革です。

もしご好評をいただけるようであれば、今後は色や素材の種類を増やしていこうと思います。



構造は、シンプルなスライド型の折りたたみ式です。



メタル部は、真鍮に銅黒バレル加工を施すという凝り様です。

銅黒バレル加工では、微細な酸化銅の結晶被膜で真鍮を覆います。

メッキ塗装とは異なり、密着性が高く、耐食性に優れ、光学部品向けには反射防止効果があり、船舶部品や医療器具などにも適用されています。



使用する際の縦に伸ばした状態です。



エキゾレザーの裏は、控え目にシボ感のあるライトブラウンの牛革をあてました。


真鍮の裏部には、ダーミジャパンのトレードマークであるワニ君を貼っています。

2023年2月9日木曜日

カラーオーダーでご用意しました2023 no. 2 White


クロコスニーカー DAMI no. 3687をカラーオーダーによりホワイトで受け賜わりました。

no. 3687は通常在庫ではブラックとシルバーでご用意しています。

しかし、たまたま染色前のクラストで作っていた no. 3687のサイズとお客様のご希望が一致し、手染めのカラーオーダーによりホワイトが実現しました。



まず、染料にホワイトという色がありません。

ホワイトの場合は、顔料を使います。

染料だと革に染み込んで透明感が出るのですが、顔料では革の表面に色の粒子を付着させ、色付けします。



ただしホワイトは他の色と違い、濃い薄いのない真っ白でご用意しますので、あるがまま以上に透明感を必要としていません。




このno. 3687は、no. 2979などのダーミがド定番としているこれまでのクロコスニーカーとは木型とソールの構造が違います。

どちらが良い悪いはなく、そのスニーカーがお客様のお好みに合うかどうかがポイントで、ご判断いただくにはお試しいただくのが一番です。



そして残念なことに、no. 3687は今後再生産の予定はありません。



もしno. 3687の型の方がお好みというお客様がいらっしゃいましたら、早めのご購入をお勧めいたします。

2023年2月6日月曜日

Shikibuに合ったシューツリー



Shikibuのクロコドレス靴に、シューケア専門メーカーさんのシューツリーを試してみました。

他社製のものもまだ多くあるとは思いますが、今回フィットしたのは株式会社ルボウさんが販売しているフランス製LA CORDONNERIE ANGLAISEでした。

販売店では、通称「アングレーズ」と呼ばれています。

同じメーカーのものでも複数の型がありますが、Shikibuのホールカット SA808には、「FA85S」というモデルが良いようです。



シューツリーに対して適合した靴のサイズは次の通りです。

Size 38 - 23.5㎝

Size 39 - 24.5㎝

Size 40 - 25.5㎝

Size 41 - 26.0㎝

Size 42 - 26.5㎝

Size 43 - 27.5㎝

左がシューキーパー、右のセンチ表記が弊社の靴のサイズです。

ご購入される際は、一度実際にシューツリーを靴の中に入れてお試しされた方が良いと思います。

ちなみにモデルFA85Sの現行価格は、税込16,500円でした。


どんな革靴でも履いた後には、「返り」と呼ばれる踏み付け部からの屈曲により甲革部に履きシワができ、さらに幅が横に広がってしまうことがあります。

シューツリーは、そのシワを伸ばし、形を整えてくれます。

またお手入れの際も、シューツリーを入れて革を伸ばした状態の方が、靴クリームなどを塗る際にムラができにくくなります。


もう一つ、木製のシューツリーは長く履いた後の足汗を吸う吸湿効果があると言われています。

ただこれに付いては、私自身は少し懐疑的です。

靴の中を早く乾燥させたいのであれば、まずは何も入れず、水分を空中に放散させてしまう方が早い様に思うからです。



革靴に限らず、一日履いて汗を吸った靴は帰宅後履き口を斜め上に向けしばらく放置し、私は革靴にはその後にシューツリーを入れるようにしています。

2023年2月3日金曜日

おにぎりとアンパン

このところ訳あって、一人で食事をとらなければならない日が続きました。

不精な私は、一人だけの食事はできるだけ手間がかからないもので短時間に済ませようとします。

朝起きて冷蔵庫を開け、さて朝食を何にしようかと適当な食材を探すのですが、簡単に食べられるものは既になくなっています。

こんな時のためにと、昨日スーパーでおにぎりとアンパンを買っていました。

しかし残念ながら、どちらも中途半端なのです。

お湯を沸かし、インスタントのみそ汁とおにぎりという手はあるのですが、何か付け足さないと朝食にならないように思います。

アンパンにコーヒーの選択もありますが、こちらもあと一つ物足りません。

おにぎりとアンパンでまとめて朝食というのもありますが、それはいかがなものかと考えます。

おにぎりとコーヒーはちょっと嫌ですが、おにぎりとみそ汁にアンパンはあっても良いかも知れません。

いい年をして、私は何をやっているのかと思ってしまいます。


そういえば何十年も前のこと。

地元で高校に通っていた頃、アンパンとうどんを一緒に食べるのが流行ったことがありました。

アンパンを頬張って、昆布だしのうどんと一緒に食べると、口の中で甘さと塩辛さが交わっておいしいというのがちょっとした仲間内でのブームだったのです。

では、アンパンとみそ汁ではどうなのでしょうか。


身近な食材でも、組合わせるとおかしなモノは良くあります。

それを時々外国人に気付かされます。

西海岸の日本食店では、寿司に七味を振りかけて食べる人がいました。

その近所のテーブルでは、かっぱ巻きの天ぷらが欲しいとごねて、店主ともめた人もいました。

アンパンとみそ汁なんて、まだカワイイものです。

2023年2月1日水曜日

カラーオーダーでご用意しました2023 no. 1 Wine


ダーミで最も定番型のクロコスニーカー no. 2979を、ワインレッドで用意させていただきました。


今回お客様からは甲部先端と


踵部を濃くし、


胴部を薄めのワイン色にというご要望をいただきました。



胴部はもう少し薄くても良かったかも知れません。

実は、以前私も no. 2979のワインを所有していたのですが、少し時間が経ち色褪せてくると、天然のグラデーションが出て、いい感じになりました。



元々 no. 2979は、新品でも履き古した様な風合いを持つヴィンテージ風のクロコスニーカーです。

少し履いてブレイクダウンする頃には濃淡の差が広がり、深みのある大人のスニーカーになってきます。

その所有者だけに許された経年変化を、ぜひお楽しみいただきたいと思っております。