先日、商品のご案内で取引先の営業担当者さんと一緒に外出した際、中華専門のファミリーレストランで昼食をとることになりました。
席に案内された後、広げたメニューから私はなかなか一品を選べず、迷った挙句、一緒に入った方と同じものにすることにしました。
彼が選んだのは、マーボーチャーハンでした。
もちろん、マーボー豆腐もチャーハンも個別に食べたことはありますが、それらがひとつのお皿に盛られて出てくるのは私にとって初めての経験です。
しばらくして、マーボーチャーハンがテーブルに運ばれてくると、一緒に温泉玉子が付いてきました。
熱々のチャーハンと更に熱々のマーボー豆腐がかけられた上に、二つに割った殻からポロリと半熟の玉子を落とすのです。
生卵だと白身部分の広がりが制御できず、チャーハンをグチョグチョにしかねません。
しかし、温泉玉子の場合、白身は柔らかく固まっていて、黄身だけがトロリと溶け落ちます。
それをスプーンでサクサクと好みの大きさに広げ、チャーハンとマーボー豆腐を一緒にすくって口に運び、味の組み合わせを楽しむことができるのです。
少し低めに温度管理された半熟玉子がほど良い緩和剤になり、高温のマーボーチャーハンを美味しくいただくことができました。
さて、その後のとある日、お昼を何にしようかと思案していたところ、先日のマーボーチャーハンをヒントに、ウチにあったレトルトカレーと冷凍ピラフでカレーピラフを作ることにしました。
冷凍ピラフはフライパンで炒め、レトルトカレーはレンジで温めます。
出来た二つをお皿に盛るだけですから簡単です。
いただいてみると分かったことが一つ。
ピラフに比べ、カレーは風味が強すぎて、完全にピラフの味を殺してしまいました。
これでは白米で食べてもあまり変わらず、ピラフが意味を成していませんでした。
何でも組み合わせれば良いというものではありません。
マーボー豆腐とチャーハンの組合せがいかに絶妙だったかということをこの日再認識しました。
ただカレーピラフで1点良かったのは、カレーライスをいただく際、途中でカレールーがなくなったりすると、最後はさみしく白いご飯だけを食べなければなりません。
しかし、カレーピラフだとカレーがなくなっても、最後までピラフとして気分を落とさず食べれたことでした。