グレーとグリーンのコンビがこんなに合うとは思いませんでした。
ご注文いただいた内容は、ハネ部と踵部をグリーンに、甲部から胴部に向けてグレーにするという2色使いでした。
本来、2色使いの場合は色がうるさくなり過ぎないように、濃淡を付けることはお勧めしていないのですが、お客様から甲部先端から濃い目のグレーという強いご希望がありました。
また、今回は変則的に革ヒモもグリーンでご用意することになりました。
革の靴ヒモの色付けは、アッパー革をドラムで染色する際に靴ヒモも一緒に入れ、同色にする場合に限られ、靴ヒモだけの染色は通常はお受けしていないのです。
カラーオーダーというイベント向けのメニューを完成させた後、いくつものご注文を積み重ねていくと、それぞれの工程内に固有のルールができていきます。
最初は、「グリーンとグレーで本当に良いですか?」とか、「2色使いで更にグラデーションも?」、「靴ヒモの色も変えるの?」などとルールが崩れていくのを心配をしました。
しかし、製作側の都合による制限を可能な限り取り払い、お客様のお好みで商品をご用意することも重要だということを今回は再認識しました。
ただし、明らかにおかしくなると感じた場合には、適切なアドバイスはこれからもさせていただきたいとは思っております。
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