私どものゴールデンウィークは、ここ何年間にも渡り百貨店でのイベントでの販売がスケジュールされた忙しい時期でした。
商品がクロコダイル革なので、結構単価が高く、複数の販売になると百貨店側もより売上が見込め、双方にとって期待の高い恒例の行事となっていました。
アイデアを絞り出して、この期間のためだけに毎年違ったディスプレイを考案し、Webやハガキでお客様へご案内をお届けしてきました。
現在、弊社は営業を休止していますので、今年はそのイベントが設定されておらず、私どもにとっては久しぶりに静かなゴールデンウィークとなりました。
これで良いのかと思うほど平穏で、少し異質な感じを受けています。
病院の手術室に入ることになったのは、人生でそれが2回目のことで、とても緊張したのを覚えています。
手術は局部麻酔で行なわれ、まず手術台の上に横に両足をそろえて座り、手術着をめくられた背中を丸め、医師による脊髄注射から始まりました。
マニュアル通りだったのかも知れませんが、その間不安な気持ちの私の肩に両手をあて、落ち着かせようとする優しい看護師さんがとても印象的でした。
下半身が何も感じなくなると、ついに手術台に横になり、広げた両足のそれぞれを専用台の上に載せられ、手術が開始されました。
お腹の辺りにシールドをかけられていたので、自身で様子を見ることはできませんでしたが、この時も看護師が私の腕辺りに手を添えてくれていました。
衝撃的だったのは、手術を終え、病室に戻ると、履いていたパンツではなく、オムツを履かされていたことでした。
そのオムツを取り外し、大事なところを見ると、手術をし易くする為だったか、竿が上向きに倒され、下から袋を被せ、横向きに貼られた2本のテープで押さえ付けられていました。
まるで浜辺でひっくり返ったカメのようでした。
さて、そこから1年経ちましたが、その手術のおかげで、痔の症状は改善され、このゴールデンウィーク中も、そこに関しては良好な日々を送ることができています。