ファッション業界では色の選択はある意味命のようなもので、商品の色が売り行きに大きく左右し、選択を間違えるとひどい時にはまったく売れなくなってしまいます。
売れ筋も季節ごとに変化し、昨年だったら間違いなくご購入いただけたであろう流行色でも、今年は見向きもされないなどとなる場合もあり、それぞれの季節というファクターに大きく影響を受けます。
ここでは各国のメンズファッションにかかわるバイヤーさんたちが次の季節の商品をバイイングされます。
一般的には、1月には同年の秋冬物を、6月には翌年の春夏ものをご選択されています。
商品と同時にその色に関しても、そこで選択が行われます。
もちろんメゾン側でも翌シーズンの色については事前に情報を持ち、それに合わせたサンプルを用意していますので、基本的にはバイヤーさんはその中からお選びになることになります。
百貨店さんと一緒に何年の何月にイベントを行うとなった場合、その月のテーマカラーが何と何になっているので、それらの色で商品を揃えましょうという話をすることがあります。
もちろんお客様にも個人のご趣味と言うものがあり、常にテーマカラーが流行色となり、売れ筋となる訳ではありませんが。
さて、弊社のスニーカーにアッパーがすべてワニ革で縫製されたDAMI no. 2979という商品があります。
今年標準でご用意させていただいた色は、ホワイト、グレー、レッドの3色です。
ワニ革という特殊素材を使っていますが、基本はスニーカーですので、これまで年間を通して一番ご購入いただいているのはホワイトです。
また、弊社では大人のお洒落をテーマにしており、どちらかと言えば年齢は高めの方がお客様に多いので、ファッションとの合わせ易さからダークカラーをお求めいただく場合が多く、濃いめのグレーは一時期結構な売れ筋となりました。
しかし、なぜだか分かりませんが、先月と今月で一番ご購入いただいた色はレッドで、この2ヶ月間でのno. 2979の販売総足数の半分以上を占めました。
こちらは赤いワニ革で作ったボンサックです。
ワニ革で作っていますので、決して安価ではありません。
そこに持って来て赤という派手な色使い。
ですから、このボンサックはお嫁に出すのに少し時間が掛かるだろうと思っていたのですが、8月初めにめでたく嫁ぎ先が決まりました。
今年の夏の弊社の流行色は間違いなく「赤」でした。
昨日あたりから少し気温も下がって過ごしやすくなりましたが、今年の夏はとても暑く、長く猛暑日が続きました。
夏が暑いと赤い色の商品が流行するのでしょうか。
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