今日、久しぶりにドレスの革靴を履きました。
歩いているとツルツルとすべってコケてしまいそうで、大変でした。
私どもダーミの日本法人は2008年の設立以来、カジュアルシューズを主に販売してきました。

そのほとんどがゴム底、いわゆるラバーソールのスニーカーです。

フィレンツェで年に2回行われるファッション見本市のPITTI UOMOの弊社の展示では、ドレスの革靴も結構な数はあるのですが、日本国内の販売においてはスニーカーを主品目にしています。
私も常に自社製品を履きますので、外出の際はスニーカーです。
スーツを着用する時でさえ、スニーカーで合わせています。
しかし今日、何年かぶりにレザーソールの革靴を履いて外出しました。
まず、靴底が固く「返り」が悪いというのもありましたが、上体のバランスがこんなに取り難かったかというのが久しぶりに履いた印象でした。
スニーカーで慣れてしまった体には、走るのはチョット辛いように思いました。
その一番の理由は、靴と地面の接地面がすべりやすいからです。
普通の歩道の上ならまだまともに歩けるのですが、ラバーソールに慣れた体には、タイル敷きや大理石の上などはスケートリンクかと思う程。
また、歩道の上でも、黄色い視覚障害者向けの点字ブロックの上ではツルツルすべりました。
少し前に「スーツに合わせるスニーカー」の回の記事で、「スポーツ庁の鈴木大地長官がスニーカー通勤を推奨しています。」と書きました。
健康増進を目的としたスポーツ実施率を高めるためなのですが、今日は革底の靴が運動に向かないということをつくづく感じました。

もちろん革底靴には革底靴のメリットがあります。
まず、革底の靴の高級感はゴム底のものとは比べる余地はありません。
また何と言っても、革は水分吸収率が高いので、足がかく汗の湿気を吸収してくれます。
そして、ゴム底に比べると通気性があり、その湿気を排出します。
靴の中という閉ざされた空間で、蒸れた状態が続くラバーソールとでは足の病気になる可能性は間違いなく低下します。
しかし、その革底靴のメリットを持ってしても、何年も履いて慣れてしまったラバーソールのスニーカーによる運動機能の向上は捨て難いところです。
将来的には、運動に適したレザーソールか、健康により良いラバーソールが開発されていくのではないでしょうか。
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