2018年1月17日水曜日

2018年1月イタリア出張 その9-a

ここからは出張後記となります。
 

1月7日のブログ記事「2018年1月イタリア出張 その1」で、今回の出張にワニ革とヤギ革のコンビのドレススニーカー no. 3655を履いていくとお伝えしました。

手前みそな話になり恐縮ですが、この靴についてぜひお伝えしたいと思います。

試し履きなどではなく、飛行機内から現地到着までこの靴を長時間ずっと履いていたことで、思っていたよりも断然履き心地が良いことに気付いたのです。

その理由は2つ。

まず、既に足入れの良さが実証されている弊社定番のクロコスニーカー no. 2979と同じ木型とアウトソールを使用していること。




そして、ここからがポイントなのですが、甲部中央(先端とハネ部の間/白丸の部分)がイントレチャート(メッシュ)になっているので、とても柔らかいこと。

ここが柔らかいと何が良いかというと、まず靴の命である「返り」がとても良くなるのです。

返りとは、踏付け部分の屈曲のことで、靴のしなやかさを表すものです。

結果として、返りの良い靴は歩きやすい靴となります。

no. 3655はアッパーの革が柔らかいことで、アウトソールの返りを助けているのです。


さらにこの部分が柔らかいと、当然のことですが、内側の足あたりが優しくなります。



足のボールと呼ばれる部分(足の指の付け根の部分/上段画像矢印の先)は返りで屈曲した際に体重がかかるので、足の構造上とても重要なところです。

そして、私のように少し外反母趾気味の足の場合、ここのあたりが優しいと更に履き心地が良くなります。

逆にこの部分で足あたりが固いと、ボール部が痛くなる場合もあるでしょう。


さて、no. 3655はこの1月の初めから取引先各店でセール販売対象品にしてしまいました。

早計だったかなと、チョットだけ後悔しています。

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