2017年12月11日月曜日

シボ感のあるカーフ

 
 2017年9月に販売開始されたクロコスニーカー no. 3658は、クロコとシボ感のあるカーフ(牛革)との組合せです。


色はイタリア語で「石油」と訳される「ペトロオーリオ」と「ブラック」の2色をご用意しています。

これまでの弊社のクロコスニーカーの多くはヴィンテージ系で、その製法は染色前のワニ革クラストを裁断縫製し、スニーカーのアッパーを仕上げた後に染色するものでした。

しかし、この秋冬の新作 no. 3658はヴィンテージ系ではなく、ワニ革もカーフも先に染色加工したものを裁断縫製しています。



特徴は、踵に貼り合わせたワニ革部を除き縫製用のミシンステッチがなく、非常にシンプルな構造になっていますので、今回は「素材を見てください」というスニーカーなのです。




さて、弊社のスニーカーはクロコを使うところが他メーカーさんとの一番の差別化になっているのですが、ここではカーフについてのご説明させていただきます。



冒頭でもご案内しました通り、no. 3658のクロコに合わせた素材はシボ感のあるカーフです。

実は、当初「シボ感のある・・」と言われ、ああそうかとそのまま納得していたのですが、では「シボ感」について詳しく説明しなさいと言われ、少し戸惑う自分がいました。

これではいけないとネットで調べ、出てきたいくつかの結果を大きくまとめると次の様になりました。


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シボ(皺)というのは、皮革表面の凹凸のあるしわ模様のことを言います。

皮革製品の表面にシワ模様を付けることをシボ加工といいます。

また、プラスチックや金属などを成形またはプレス加工する時に細かい凸凹模様をつける加工もシボ加工と言うそうです。

シボという言葉の由来は、平安時代からの和装礼服着装の際に成人男性が被る鳥帽子(えぼし)の凹凸模様を「シボ」と呼んでいたそうです。

革のシボ加工には大きく分けて二つの方法があります。

一つは手や機械でもんで付けるもみ加工と、もう一つは熱や薬品で収縮(シュリンク)させて付けるシュリンク加工です。

どちらも革が柔らかくなり、傷に強く、傷がついてもシボのお蔭で目立たず、曲げ伸ばしに強いという利点が有ります。
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シボ感について、お分かりいただけましたでしょうか。




お伝えし忘れるところでしたが、クロコスニーカー no. 3658にはペトロオーリオとブラック以外にも、別注の限定販売で「オルトロマーレ」というダークブルーがあります。

もちろんこちらのダークブルーにも、「シボ感のあるカーフ」が使われています。

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