染色前のワニ革クラストで先にクロコスニーカーを作り、後から手染めで色を付けるという「カーラーオーダー」で、先月はブラウンのご注文を受け賜わりました。
このスニーカーは、私ども本社のあるイタリア・トスカーナ地方で生産され、ワニ革はなめし技術が高く世界的にもシェアの大きいヘンロン社のものが使用されています。
このスタイルは、弊社定番のクロコスニーカー no. 2979です。
基本的なところで、カラーオーダーをお受けする際は、この様な革見本の中から色をお選びいただきます。
それぞれの色で濃淡のあるグラデーションでご用意できますので、例えばスニーカーのどの部分を濃く、またどの部分を薄くするなどのご要望にお応えすることができます。
しかし、これまでいただいたほぼすべてのご注文で、甲部先端と踵が濃く、中央を薄くという配色になっています。
今回いただいたご注文もその例に漏れず、甲の先端を濃いブラウンにし、後方の胴部に行く毎に少しずつそれが薄くなり、また踵に向けて濃いブラウンに戻っていきます。
ウチではカラーオーダーの色付けを、国内で専門のカラーリストさんにお願いしています。
いつもブレることなく、リクエスト通りに染色を仕上げてくれます。
グラデーションなどで色作りをしていくのは結構難しい作業なのですが、出来上がった商品を見て、「違うじゃない!」と思ったことはこれまで一度もないのです。
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