少し前のニュースですが、オリンピックのメダリストでもあるスポーツ庁長官がビジネスマンへのスニーカー通勤を推奨していました。
また、Snap LEONや他のスタイルブックなどで紹介されるイタリアのオヤジたちの中でも、最近はスーツにスニーカーといったお洒落な履きこなしが数多く見られる様になりました。
もうビジネスマンも、黒の革靴だけの世の中ではなくなるのではないでしょうか。
ようやくスーツにスニーカーという組合わせにアレルギーを感じる人が少なくなってきたことが、メジャーどころの供給を促進させていいるのでしょう。
時々思い出すのは、90年代初頭に女の子に茶髪が流行り出した頃、「東洋人の顔に茶髪は合わないでしょう。」と言ったりしたものです。
しかし、現在はもう当たり前の様に茶髪女子が市民権を得ていて、何の違和感も感じなくなりました。
「スーツにスニーカー」も、今後同じ様な意識改革の流れが広がっていく可能性は大いにあると思います。
根底には、日本人をもっとお洒落にという発想と、高級素材を使ったカジュアルシューズの出番を多方面に求めたかったからということもありました。
お洒落な大人であれば、ここはスーツに合わせたスニーカーをご用意いただきたいところです。
とは言え、合わせるスニーカーの色と素材は大切です。
中には、白いレザースニーカーでスーツ用としているブランドさんもいらっしゃいます。
しかし、国内ではまだまだ黒や茶、また濃いグレー系が多いスーツファッションに白は目立ち過ぎで、どちらかと言えば最初は色は濃いめのスニーカーの方が良いかも知れません。
私どもの定番ラインナップにも、ホワイトのクロコスニーカーがあります。
しかし、もし私がスーツにホワイトのスニーカーを履いていて、ここぞと言う来客があった場合、その時だけはまだ他の靴に履き替えるかも知れません。
もしそうであれば、オヤジ世代としては、ちょっと奇をてらって若い世代とは差別化された素材から始めるのはどうでしょうか。
スーツで決めた足元に、クロコのドレスタイプスニーカー。
自分からは積極的に申告せず、「えっ、ワニ革ですか?」と気付いてもらうと、ちょっとうれしいかも知れません。
そう言えば、先日ご接客させていただいたお客様も、帝国ホテルに履いていってもおかしくないクロコスニーカーが欲しいと仰られ、1足オーダーでお買い求めいただきました。
スニーカーがスポーツ用の履き物とされていたのは、もうすぐ過去のお話となりそうな予感です。
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