昨年の今頃のブログ記事を読み返してみると、現在と同じ様な状況を書いていました。
例年であれば、1月の第2週からフィレンツェで始まるメンズファッションの見本市 PITTI UOMOにダーミ本社が出展するので、年初は我々も正月気分を味わうことなくイタリアへ向かいます。
PITTI UOMOの弊社のスタンドでは、数多くのクロコ靴の最新サンプルが準備されており、私どもにとってはそこがその年の次の秋冬向け新作を取引先のバイヤーと協議する場になるのです。
しかし、昨年からは新型コロナウィルスの影響でイタリアへの出張はなくなり、今年も正月はゆっくりすることになりました。
昨年は映画三昧を決め込み、年末に借りてきたDVDを自宅で見ていました。
いくつかのタイトルにはブログ記事内に簡単なコメントも付けていましたが、この映画を見てもう一年が過ぎてしまったのかと、時の過ぎる早さに驚かされます。
さて、今年も同様にDVDを借りに行くつもりだったのですが、以前駅と自宅の途中にあったレンタルショップはなくなってしまい、少し離れた大規模施設でさえDVDレンタルは終了していました。
世の中の仕組みが変わってきて、大手ストアーでもビデオ等のレンタルビジネスはその収益性の低下から撤退方向にあります。
今後はショップでDVDを借りて映画を見るということは、なくなってしまう様です。
私はどちらかと言えば、映画は自分に許された時間に見たいものを選び、ゆっくり鑑賞したいと思うタイプなので、オンラインによるサブスクは肌に合いません。
残念に思っていたところに、光明を得たのはネットレンタルでした。
そのサイトに入りアカウントを作ると、ネット経由でDVDやCDをレンタルできるのです。
メニューには、借り放題の定額レンタルと単品レンタルがありました。
単品レンタルと言っても、一度に複数枚借りることはでき、DVD一枚にかかる料金は均一で、借りる枚数によって配送料が異なります。
例えば、新作を4タイトル借りてもレンタル料金は1,000円を超えず、その場合の送料が340円程なので、ショップで借りるよりも安く済みます。
更にレンタル期間は新作も含め全品一カ月なので、余裕を持って視聴することができます。
見たいタイトルを探すにも、サイト内のネット検索なので割とすぐに見つけられ、一度見つけた作品は次回のレンタル候補のリストとして個人の登録サイトに保存しておくことができます。
発注後、DVDは最低でも翌々日には自宅に郵送され、返却は送られてきた薄いプラスティックの封筒に戻し、ポストに投函するだけです。
料金は登録したクレジットカードに翌月請求されます。
レンタル発注後、発送しましたというメールが届き、そのメールに配送状況を伝えるリンクが貼られているので、いつ届くかが分かります。
また、返却期限の数日前には返却を促すメールが届き、返却が完了した際にもメールが送られてくるので、安心です。
ネットになることで、結果としてはビデオレンタルがとても便利になりました。
この様にネットレンタルはユーザにとって良いことが多いのですが、供給側にとっても収益は上がる方向です。
チェーン店でショップを持つ場合、それぞれの地域に場所を借り、家賃とそこで働く従業員の管理とそのレイバー費、更にはすべての店の数だけ同じ数量のDVDとCDを揃えなければなりません。
ネットレンタルにすると、一極集中管理となり、大幅なコスト削減になります。
注文したDVDやCDは自宅の郵便受けに届き、返却はどこにでもある郵便ポストへ。
配送費はユーザ持ちですが、レンタル費が抑えられている分、ユーザはあまり負担を感じません。
よく考えられていると思いました。
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