これまで20年間近く、私は上部下部ともに内視鏡検査はかかり付けである総合病院の内科で受けていました。
しかし今回は、自宅近所の内視鏡検査を主とした開業医の医師にお願いすることにしました。
そのきっかけは、自宅に区役所から「がん検診のご案内」という封書が届き、その中に7種類の検診が提案されていたことでした。
私は胃がん検診(内視鏡検査)と大腸がん検診の二つを選択し、指定されているリストから今回の病院に予約を入れました。
正直に申し上げると、受診に至った大きなモーチベーションの一つに、医療機関に対し区から補助金が出るからでしょうか、自己負担金が格安だったのです。
胃の内視鏡検査が1,500円、大腸の方は提供されるキットでの便の検査だけですが200円。
電話で予約を入れると、これまでの病院と同様に、前日9時までに食事を終え、翌朝起床後は水分以外は取らない様にと指示を受けました。
予約時間が午前11:30になったので、当日は朝起きて食事を取らず空腹状態のまま、少し時間を持て余すことになりました。
家を出るまでの時間を使いWebで調べてみると、その病院は昨年5月に開業したばかりの新しい施設でした。
当日予約時間に訪問すると、建物は新しく、医療設備も新品の様で、最新技術で検診されるのは良かったかなと思いました。
受付を済ませ、その後看護師さんが待合エリアの私のところに来られ、「今日は混んでおり、少し待つことになります。」と言われました。
その際、胃の検査は口と鼻のどちらからにしますか、と質問されました。
それぞれのメリットデメリットを伺うと、口からの場合、ノドを通る時に辛いこと、鼻はノドほど辛くはないものの、粘膜を傷つけると出血の原因になる可能性があるとのこと。
鼻からの場合、カメラは小さくなりますが、画像の品質にそれほど変わりはないとのことでした。
これまで胃の内視鏡検査は私は口からでしか経験がなかったので、一度やってみようと、今回は鼻からの検査をお願いしました。
しばらく待つと、名前が呼ばれ、検査室に入室。
持ち物をロッカーに入れ、服を着たまま診察台に座り、小さな紙コップ一杯の薬を飲み、その後横になり、両方の鼻の穴に麻酔薬を含む2種類の薬液が注入されました。
しばらく待つと、大変お待たせしましたと恐縮気味に医師が入室してきました。
開業医にしては、かなり若めで真面目そうなドクターという印象でした。
顔に光が当たるので、最初は目を閉じていてくださいと言われ、カメラが鼻から入っていき、検査が始まりました。
カメラの先端がノドを通る頃、「それを飲み込んでください。」と指示があり、ものを飲み込む様にノドを動かすと同時にカメラが奥に入ってくるのが分かりました。
胃の中でカメラが動くたびに鼻の穴を広げられるように感じますが、それ以外はあまり身体的な負担は感じませんでした。
PCモニターの反対側に横向きだったため、壁掛け時計をずっと見ていたのですが、カメラが鼻から入って抜けてくるまで、およそ10分ほどでした。
その医師は、「後で画像で説明します。大きな問題はありませんでした。」と言われ、検査室を退出されました。
では、大きな問題以外はあったのかなと、少し不安を感じました。

検査室を出て、待合エリアでしばらく待つとまた名前を呼ばれ、今度は診察室に入ると、待ち受けていた前段の医師から次の様な診断結果が告げられました
1) 食道の上部に軽度の炎症がある。
2) 逆流性食道炎ほどではないが下部に多少の腫れがある。(以前、他の病院での検査では逆流性食道炎があると言われていました。)
3) 胃底腺ポリープがあるが、すぐに消えるので、問題はない。
4) 平たく膨らんだポリープがある。粘膜の下の脂肪かも知れないので、今後大きさに変化がなければOK。
5) 十二指腸に粘液が貯留。飲酒によるものかも知れない。
丁寧なご説明をいただき、どれも大きな問題ではないとのことで、安心しました。
そして、指摘を受けたそれぞれの画像を印刷し、それにコメントを書き入れてもらい、持ち帰れるとのこと。
これまでの内視鏡検査では、そこまでのサービスはありませんでした。
今後の大腸検査については、便による検査ですが、以前内視鏡検査でポリープを6つ切除したことを伝えると、大腸も内視鏡検査をした方が良いとのアドバイスを受けました。
この日は一応便による検査キットは受け取りましたが、後日結果が出る頃に下部内視鏡検査の予約を入れましょうということに。
さて、診察を終え、ちょっと待ちましたが、精算で受付に呼ばれると、請求金額は本当に1,500円と200円の合計1,700円のみで、カードで支払いを済ませ、病院を後にしました。
とてもコストパフォーマンスの良い、検診となりました。
もし初めて行った飲み屋さんでこんなことがあると、後から怖いお兄さんが出て来るかもと、ヒヤヒヤしたのではないでしょうか。
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