2023年12月10日日曜日

ブルーグレーのクロコ革セカンドバッグ



いい感じに上がってきました。

クロコダイルのセカンドバッグです。



ご覧いただいてお分かりの通り、クロコ革の斑の模様が真ん中を起点として左右対称となる様に充てられています。

また、胴部とポケットのカブセ部と更にその上部は別々のパーツですが、その三段がまるでつながった部位の様に、適切な斑のサイズで組み合わされています。

腕の良い職人さんにとっては当たり前の様な作業ですが、細かいところへの気遣いです。



左右対称は裏側の方の斑も同様です。

実はこのバッグは染色前のクロコ革クラストで先にバッグを作り上げ、その後染色専門の職人さんに持って行き、ブルーグレーでの色付けが施されました。

繊細な手作業による染色のおかげで、この濃淡の効いたグラデーションが実現しています。



天面部には横倒しになるカッチリした接合部に持ち手がつながり、ブルーグレーの中に一筋の光明が射す様にシルバーのファスナーが側部の下の方まで伸びています。

そのファスナーを開く引き手にもクロコ革が巻かれ、胴部と同様に染色されています。



バッグの内側には表側との程よいコントラストになったスカイブルーのヤギ革が使われており、内ポケットに縁取りされたクロコ革もブルーグレーになっています。



サイドからのビューもシンプルですが、上品に仕上がっています。

下方から上方に向かって少しだけテーパーがつけられています。



通常は見えない底部にも、一枚の同じ様に染色されたクロコ革が使われています。



素材にこだわり、私どもでできる最高の製法でご用意したクロコ革のセカンドバッグですが、更に今回お客様からのリクエストは使い勝手の良いバッグという事でした。

少しさわってみると実感しました。

そのご要望にもお応えできていると思います。

2023年12月8日金曜日

牛乳と乳飲料

恥ずかしいお話ですが、知りませんでした、牛乳と乳飲料があることを。


スーパーに行くと、牛乳も乳飲料も同じ形で同じサイズの紙パックに入っており、隣同士で同じように並べられています。

そこだけちょっと値段が低めだったので、店員さんに伺ってみたところ、その違いについて説明を受け、初めて認識した次第です。

更に自宅に帰り、ネットで調べると、次の様な説明がありました。

牛乳・・・・生乳を加熱殺菌しただけで、他のものは一切加えないもの

乳飲料・・・生乳に乳製品及び乳製品以外のもの(例えばビタミン・コーヒー・果汁など)を加えたもの

違いを気付かずに、私は時々乳飲料を牛乳のつもりで購入していたようです。


例えば、乳飲料の中でもコーヒー牛乳やイチゴ牛乳などその違いが明確であれば、間違いようもありません。

しかし、牛乳と同様に真っ白で牛乳と同じような風味を持った乳飲料は、それを知らない消費者が安いからと間違って買うこともあると思います。

事実、私がそうだった様に。

そして、供給者はそれを狙って販売していると言われても仕方ないのではないかと思いました。



見分け方としては、当たり前のことですが、パッケージに牛乳や乳飲料と表記されています。

それ以外にも、スーパーの店員さんに教えてもらったポイントとして、パッケージの上端の水平になったところの一部にくぼみがあるのが牛乳だそうです。(画像参照)


私は牛乳を飲むとお腹をこわしやすい体質です。

ですので、便通が悪い時などは牛乳を飲んで改善を図ったりします。

1000mlの牛乳パックを一気飲みすると効果はてきめんで、午前中に飲んだりすると、その日はトイレのない乗り物に長時間乗るのは避けなければいけない程です。

なぜかその私が、「あんなに飲んだのに、あまり効果がなかったじゃないか?」などと思ったことが何度かありました。

ひょっとすると、その時飲んだのが乳飲料だったのかも知れません。

2023年12月7日木曜日

一足はブラックの革靴



男の持つべきアイテムの一つに、ブラックの革靴があります。

冠婚葬祭を含め、派手な格好ができないパーティーやお堅いビジネスの場でのブラックスーツにはブラックの革靴が必需品です。



最近ではジーンズといったカジュアルファッションに、あえてブラックの革靴を合わせるオシャレもある様で、1足あるとその出番も多くなる様です。



私はここ何年もクロコ革のスニーカーの販売にたずさわっていましたので、外出するほとんどの場合、自らが広告の一部となる様、クロコスニーカーを履いて出かけていました。

ですから、しばらくの間ブラックの革靴は履きませんでした。

しかし、まだそのタイミングに遭遇していませんが、私も必ずどこかでブラックの革靴が必要になると思い、何年か前に1足用意しました。



国産のホールカットで、ラウンドトゥー。

サイズ確認に足を入れただけで、長く履いた訳ではありませんが、マッケイ製法で作られていますので、軽く返りは良く、履き心地は悪くないのではと思っています。



サイドから見た全体のシェープはイタリア製の靴に似て、良い感じです。


実はこの革靴は最初は染色前の牛革クラストで作った、手染めで何色にもできるカラーオーダーでした。

ですから、コバの色はアッパー革に合わせたブラックではなく、ナチュラルな透明感のあるブラウンで、踵は革の積み上げが分かります。

最終的にはクラスト靴をブラックに染めてもらったのですが、せっかく他の色にもできる選択があったので、画像では分かりにくいのですが、ちょっとしたこだわりを残したいと、履き口に薄くシルバーを入れています。



一度も外に履いて出ていないので、革底は傷ひとつなく、甲部にはまだ履きジワもありません。

さて、この靴を見るたびに、一番最初はどこに履いて行こうかなどと考えるばかりで、実行に移す機会がなかなか見当たりません。

2023年12月3日日曜日

Croco Dress SA808 Black


クロコダイルのドレス靴 Shikibu SA808ホールカットを、ブラックでご注文いただきました。


ヌバック以外、基本的にドレスのShikibuは手染めのカラーオーダーですので、これまでブルーやレッドなどクロコ革の靴としてはレアな色で、更にその特徴を生かした濃淡のあるグラデーションが多く選ばれていました。


ですから、モノトーンのブラックというリクエストはあまりなく、これまでまだ数度いただいたくらいだったでしょうか。


しかし、ホールカットという贅沢な一枚つながりのクロコ革ブラックは、その特徴的な斑の並びを際立たせ、見る人のハートをつかむほどとてもオシャレです。



艶なしのマット調でもご用意できるのですが、お客様は磨きで出す艶ありをご選択されています。

少し前のメノウでゴリゴリに磨いたテカテカの光沢だと、クリームの入れ方次第では革にシミが残ったりすることもありましたが、今回は靴磨きの延長で光沢を出していますので、通常のお手入れで再生は可能です。



やはりブラックのクロコ革は魅力的で、クロコドレスのShikibuを複数足お持ちいただくのであれば、1足はあっても良い様に思いました。

2023年12月1日金曜日

クロコスニーカー 〈ダーミ〉 no. 2979 シルバー



手染めのカラーオーダーによる、クロコスニーカー DAMI no. 2979のシルバーです。

端の方に向かって少しづつ濃くなり、やがてブラック移り変わるグラデーションになっています。

なぜだか最近ダーミのクロコスニーカーは、シルバーが人気です。



シルバーを含むカラーオーダーでは、染色前のクロコ革クラストで製作したスニーカーに色を付ける時間が掛かりますが、在庫内にご希望サイズさえあれば、ご注文から約1カ月でご用意が可能となります。



イタリア製でシルバーに染まったクロコ革のスニーカーは結構レアアイテムで、弊社以外からの供給はあまり見掛けませんが、かなりオシャレです。

以外に思われるかも知れませんが、シルバーはファッションに合わせやすい色でもあります。



今回の納品時には、画像の様に白の平ヒモが装着されています。

シルバーには、革ヒモより白い平ヒモが良く似合います。


シルバーのクロコ革スニーカーがちょっとしたブームにならないかと、心ひそかに願っております。

2023年11月28日火曜日

不愉快な包丁屋

とある理由で、私は本格的な和包丁を持っています。

何十年も前に購入した、和食の板前さんなら必ず一本は持っている細身で刃渡りが長い柳刃という包丁です。

先日、ひょんなことから我が家の台所の奥の方にしまってあったのを見つけ出しました。

多少さびはあるものの、形はほぼ以前のままで、少し研げばまた元の様に使えそうでした。

実は若き一時期の思い出の詰まった品で、このまま放っておくのも勿体なく、一度専門家に出して研いでもらい、その包丁に生き返ってもらおうと思い立ちました。


ネットでいくつか包丁研ぎの専門店を探し出し、一番良さそうな先へ電話を掛けてみたところ、その包丁なら販売元に直接持ち込んだ方が良いとアドバイス受けました。

その販売元のホームページを見てみると、たしかにそこに包丁の修理という項目があり、研ぎや修理、柄交換などを行なうと書かれていました。

包丁の種類で修理の価格が分かれており、業務用の和包丁は1500円~3500円となっていました。

事前に電話を掛け、訪問の意を告げると、開店時間内に包丁を持ち込めば、修理を受付けていて、一般的な研ぎであれば一週間ほどで終えられるとの事でした。


数日後、その販売元に包丁を持って行くことに。

下車した駅から少し歩き、店の前に来ると、そこは最初から営業する気がないのか、昼間にもかかわらず、入口の二つあるシャッターの片方は閉まっていました。

うす暗い店に入り、接客を終えた従業員らしき年配の人をつかまえ、研いで欲しいと言って包丁を出して見せると、一目で30年くらい前のものだなと言われ、よくそんなことが分かるものだと感心しました。

研ぎの金額を尋ねると、3,500円前後との返答で、一週間かかるというのは事前の案内通りでしたので、お願いすることに。

「どちらの誰さん?」と聞かれたので、自宅の最寄りの駅名と苗字を言うと、私の包丁の刃の部分に紫のマジックでそれを書き、受取り伝票などなく、受付けはそれで終了。

本来なら、勤める店の名とその店での自分の呼び名を伝えることが信用情報になるのでしょうか。

刃に書いた名前は包丁を研ぐと消えてしまうので、それは別に良かったのですが、他の人のものとは間違えるなよとは思いました。

その近所には、鮮魚の小売店があったので、研ぎが終わった包丁を受け取りに来た日には、マグロか何かを買って、久しぶりに刺身盛り合わせでも作ろうと心に決め、その日は帰ることに。


一週間が経ち、包丁を受け取るためにふたたびその店を訪れることに。

駅から包丁店まで間、研ぎ賃は実際いくらくらいになるだろうかなどと考えながら歩いていました。

前回訪問時、3,500円前後と言われましたが、ホームページでは1500円~3500円となっていたので、実は少し高めに見積もられていて、研ぎだけなら少し安くなるのではないかと予想していました。

他の研ぎ屋さんのサイトを見ても主に1,000円からと書かれたものが多く、3,000円を超える価格提示はなかったからです。

ところが、店に到着すると、少し若めの店員さんが処理を終えた包丁を出してきて、4,000円だと言われてしまいました。

ちょっと驚き、なぜそんなにするのかと尋ねると、古い包丁だから、刃が曲がっていたからなどといくつかの理由を言い始めます。

きっとその彼も、実際に処理を行った作業員さんが直感でつけた価格の理由など分かっていなかったのではないかと疑ってしまいました。

彼には交渉によって価格変更を行う権限もなさそうで、頑なに払ってくださいと言うばかり。

消費税込みの4,000円って、税前は3636.363636・・円という事でしょうか。

たかだか500円ほどの差と思われるかも知れませんが、そこは気分の問題です。

もし初期提示より価格が上がるなら、その内容を事前に客に伝え了解を取るべきではないかと、そのどんぶり勘定的な価格設定が私には納得できませんでした。

研いだ包丁を受け取った日は、魚を買って家で刺身を作るつもりでしたが、そんな気分も吹き飛んでしまい、サッと電車に乗って帰ってしまいました。

後日、知り合いの板前さんに柳刃包丁を研ぎに出したら4,000円も取られたよと話したところ、その彼はそんなに高いのなら相当切れる様になったんじゃないのと笑われてしまいました。


今回は、こちらの勝手な期待と実質とのギャップが不愉快を呼んだ原因でした。

自身の商売でも、お客様に高い期待を抱かせて、それとは異なる商品やサービスを提供することがない様にと、固く心に刻んだ次第です。

2023年11月23日木曜日

クロコスニーカー 〈ダーミ〉 no. 2979 ダークグレー&シルバーライン



ダーミのクロコスニーカーで最も定番な型 no. 2979のダークグレーに、斑と斑の間の溝に手作業で細かくシルバーを入れてもらいました。

no. 2979ダークグレー&シルバーラインが出来上がりました。



以前、no. 2979のレッドにゴールドを入れたことがありました。(2023年9月4日月曜日のブログ記事参照)

レッドのクロコスニーカーにはゴールドのラインがよくマッチしましたが、ダークグレーの場合、もう少しオシャレの演出に手を加えるなら、シルバーの方がより適している様に思いました。



牛革の型押しではこうは行かないとばかりに、シルバーの溝が天然の斑の模様を際立たせます。



シルバーラインが入ったダークグレーのクロコダイル革スニーカーは、ダーミからは現状まだ国内に1足しか供給しておりません。



小僧にはできない大人のオシャレを、ぜひ楽しんでいただきたいと思います。