靴のビジネスにかかわる立場の割には、日頃あまり靴のメンテナンスに時間を取っていないという反省もあり、今日は自分の靴を並べ、1足ずつ磨いたり、靴ヒモを交換したりしていきました。
一度始めてしまうと、妙にこだわって、小さな汚れさえ許せない気分になってしまい、すべての靴の手入れを終えるまでに結構な時間がかかってしまいました。今回メンテした靴の中で最も気になったのが、この1足です。
グレージングされたワニ革とナッパ(羊革)のコンビのスニーカー、FENNIX no. 3114。
購入したのは3年ほど前になるでしょうか。
ワニ革の部分には、コロンブスさんの「リザード&クロコダイル」という専用クリームを薄くまんべんなく塗り込み、その後きれいに拭き取ると新たな光沢が出てきました。
尚、現在弊社で販売しているDAMI no. 2979などの後染めスニーカーにこのクリームを使うと、工場出荷前にヴィンテージ風に塗り込んだワックスが取れてしまい、せっかくの風合いが失われてしまいますので、お気を付けください。
ヴィンテージ系スニーカーの保湿には、デリケートクリームをお勧めしています。
どちらかと言うと、私のワニ革スニーカーコレクションには派手な色のものが多いのです。
しかし、ブラックはいろいろな場面に使い勝手が良く、販売開始当初からFENNIX 3114のブラックは欲しかった1足でしたが、私のサイズである41は結構売れ筋ということもあり、なかなか自分自身用の購入には至りませんでした。
決断がつかないままでいる内にすべてのサイズ41は売り切れてしまい、40が最後の1足となっていました。
多少小さ目でしたが、その後の3114ブラックの生産も未定でしたので、結局そのサイズ40を購入することにしました。
履き始めた当初は気のせいもあったのか、時々窮屈さを感じていましたが、しばらく履いているといつの間にかそれも気にならなくなり、逆に40が自分のサイズの様に思えてきた程でした。
今日、このスニーカーを磨いていた際になぜそうなったか、やっと気が付きました。
大きく言ってしまえば、靴は足を包む袋のようなものです。
要は足がその靴の内側の容積の中に入ってしまうのであれば、多少縦横のどこかに無理があっても靴の方が調整してくれるということでした。
このスニーカーの前部両サイドに使われているナッパ部分が私の足の形に膨らんでいたのです。
さて、この3114にはブラックのワニ革とブラックのナッパが使われていますので、当初はブラックのシューレースが付いていました。
それをちょっと目立とうという試みで、1年ほど前に赤いシューレースに交換していました。
そして、今回それをグレーに替えてみました。
この組み合わせが何故かとても気に入ってしまいました。
ヘビーローテーションになりそうです。
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