スーパーマーケットに行くと、時々新たな発見があります。
以前はレジ係の従業員さんやパートさんの仕事をレジ打ちと呼んでいましたが、最近はバーコードを読み込むことで商品を認識するので、レジでキーを打つことはほとんどなくなりました。
その昔、コードを機械で読むようになったばかりの頃は、台の上に米印が大きくなったような形のスキャナーの上に商品を通過させ、コードを読み取っていました。
当初は精度もあまり良くなく、何度スキャナーの上を通してもそれを読まない時は、結局コードを手打ちしなければならないという光景をよく見かけたものです。
この頃はスキャナーの精度が上がったか、バーコードの品質が向上したからか、包装のない野菜や果物単品の時だけ手打ちで、それ以外のほとんどは一発で商品コードを読み込みます。
そして、最近はとうとう自動支払機が登場してきました。
そうなると、レジ係の仕事はカゴに入れて持ち込まれた商品をスキャナーで読み込み、「ピッ」と音がすると、それを別のカゴに移していくだけになります。
すべてのコードを読み込んだら、商品を移し終えたカゴの上に必要サイズのレジ袋を載せ、その先にある自動支払機の横の台にそのカゴを置き、一人のお客さんへの作業は終了します。
なんと効率的な作業になったことでしょう。
レジ係がその作業を終えたら、お客さんは自動支払機の前に進み、支払いを行います。
自動支払機は前に立ったお客さんにまず音声で、
1) 「お支払方法を選択してください。」
と言います。
基本的には、「現金」、「クレジット」、「ポイント支払」の3つの支払方法の中から一つを選びます。
例えば、最初に「ポイント支払」を選び、部分的にポイントを使い、残りの差額を現金で支払うということも可能です。
そして、その後、
2) 「お金を投入してください。」
という音声が流れます。
お金を入れると、
3) 「よろしければ、精算ボタンを押してください。」
と流れます。
そして最後に、
4) 「お釣りとレシートをお取りください。ありがとうございました。」
と言われ、支払は終了となります。
先日、スーパーで買い物を済ませ、帰ろうとしているところで面白い場面に出合わせました。
一人のおばさんが、自動支払機と会話をしているのです。
もちろんその方は相手が機械だとは認識しているようでしたが、真剣に、また周りに聞こえるほど大声でもありました。
1) お支払方法を選択してください。
「威張って言ってんじゃないよ。」と、おばさん言い返します。
2) お金を投入してください。
「食べろ。」と言って、支払い機に現金を投入します。
3) よろしければ、精算ボタンを押してください。
「言われなくても押してやる。」と。
4) お釣りとレシートをお取りください。ありがとうございました。
最後に、「どういたしまして。」と一言。
一体何が彼女をそうさせるのでしょうか。
ちょっと不思議でした。
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