2021年4月4日日曜日

日焼け色のクロコローファー SA809


クロコローファーをお届けしました。

弊社のクロコローファーは、お客様のお好みの色でお作りするという特別メニューのカラーオーダーでご用意しています。



今回は革見本の中から、TAN(タン)という色が選ばれました。



TANは辞書で引くと、「黄褐色」や「日焼けの色」と出てきますが、どちらもあまり良い訳ではなく、TANはそのまま「タン」という名称で使われて欲しいと私は思っています。

それには訳があるのです。



西海岸に住み始めて、まだ日が浅かった頃のこと。


日焼けのことを私はサンバーン(sunburn)と思っていました。

そこから更に年代をさかのぼった80年頃にファラ・フォーセットが主演したサンバーンという映画があり、そのタイトルをそのまま日焼けと覚えていたためです。

現地の友人に「日焼けした。」と言いたいところにサンバーンという言葉を使ったのですが、その彼は「どうした、日に焼かれて皮膚がただれてしまったか?」とからかわれてしまいました。

後で分かったことは、サンバーンは日焼け後に真っ赤にはれて、水ぶくれや痛みなどの症状を伴なうものでした。

日焼けして黒っぽくなるのは、サンタン(suntan)で良かったのです。

タンと聞くと、私はいつもそのことを思い出してしまいます。

今後、タンという日焼け色が日常的に使われる世になれば、私のように思い違いをする人はいなくなるのではと思うのです。





さて、あいまいな名称とは異なり、この色はファッションに合わせやすいお洒落な大人色です。

渋めの弊社でも人気の色で、先日もタンでご注文いただいたクロコスニーカーを、ここのブログでご案内させていただきました。



今回のお客様は暖かくなる頃、クロコローファーを素足でカッコ良く履きたいとおっしゃっていました。



お届けしたタイミングは、その目的に十分間合ったと思います。

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