先月のここのブログ記事でもご案内させていただきました通り、ダーミジャパンのホームページを更新しました。
Shikibuは国産のドレス靴で、現在は3型をご用意しています。
まず、その一型目は全体が1枚つながりのホールカット。
肚ワニを使う場合、基本的にワニ革の背中を裂いて広げるので、縦に細長形状となり、横長方向への広い面積が確保しづらく、一般的に靴以外の製品作りにおいても採り都合は良くありません。
まず大前提として、ワニは部位によって角や丸といった斑の形が違い、頭から尻尾を縦方向に見て、中央からそれぞれ外側に広がった左右対称が良いところです。
そこに、その左右対称となる斑の中心部を一枚で切り出し片足にあて、ホールカットで綺麗な模様を表現したのが、このSA808です。
そして、クラストと呼ばれる脱色された状態の一枚革で先に靴を成形し、その後にお客様のお好みの色に染め上げます。
専門職人が芸術品の様に手染めの手法ならではの、濃淡を生かした染色を施します。
この靴の製法も大きな特徴の一つです。
ボロネーゼ式グッドイヤー・ウェルテッド製法。
袋状に縫い合わせるボロネーゼ製法は前足部が筒状なので、足を包み込み、中底を使っていないので屈曲が良く、履きやすくなっています。
そしてそこに加え、耐久性と修理のしやすさを持ち味とするグッドイヤー製法の長所を併せ持つ製法なのです。
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