私どもダーミジャパンは、基本的にはワニ革を使った靴とバッグのメーカーです。
バッグに関してはフルオーダーでご用意しますので、デザインの作成から始めます。
また、対象がバッグでない場合でも、いただいたご要望には可能な限りお応えしています。
さて、今回のお客様のご要望は、表紙にワニ革を使ったレポート用紙用のバインダーでした。
更に、使用するワニ革について、ヒマラヤというご指定で受け賜わりました。
ヒマラヤと言えば、パリのトップブランドが手掛けるバッグの中でも最高峰のモデルに使用されていることで有名です。
他のワニ革に比べ、原皮の加工工程が特殊で、後処理でキズなどを隠すことができず、元から綺麗な一級品のワニ革を使用することから、値段は高めになります。
まずは、弊社のオーダーメイドバッグの製作工程と同様に、お客様のご要望をデザイン画に描き、商品を具現化していきます。
バインダーの基本構造は二つ折型で、開いた外側の面を一枚革のヒマラヤにし、更に内側の片方にヒマラヤの革を貼り、レポート用紙を挟めるようにします。
製作前に一度仮材を使った仮縫いモデルを作り、本製品の製作工程をシミュレーションします。
本来はお客様に仮縫いモデルをお見せし、ご承諾をいただくのですが、初めてのお客様ではなかったので、ご信頼いただき、今回は仮縫いモデルをお見せすることなく、最終製品に着手しました。
今回のレポート用紙バインダーの製作にあたり、一番の難問は、適正サイズのヒマラヤクロコを入手することでした。
部材が揃ってしまえば、構造は比較的にシンプルですので、製作にあまり時間はかかりません。
内面の右側にも外面と同じ革を縫い合わせています。
そこにレポート用紙を挟み込みます。
普段は折りたたんでいますので、この様な状態です。
良い感じに上がりました。
国内で作られるレポート用紙バインダーの中でも、これほどのものはあまりないと思います。
お客様にはぜひ人目につくところでお使いいただき、見た方々を驚嘆させて欲しいと、私は個人的に願っております。
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