ウチのキッチンの新しくなった水道の蛇口です。
最新式の新品ですので、気持ち良いくらいにピカピカです。
レバーを持ち上げると水が出てき、そのレバーを右に回すと水、左に回すと給湯器が作動しお湯が出てくるという、ごく一般的なキッチンの蛇口です。
実は、これまでの蛇口は中のパッキンが痛んでいたらしく、レバーを一番右に寄せて止めておくと、水がポタッポタッと漏れ落ちて、それがシンクを叩き、無駄な水滴が一日中音をたてていたのです。
左に寄せて止めておくと、その漏れは止まるので、水を使っても、止水した際は必ずレバーを左に回しておかなければならず、とても面倒でした。
最新の蛇口は良くできていて、一番右に寄せても、画像の様にほぼ中央で止まります。
中央位置で上げ下げするのが使いやすいのは当然のお話です。
そして、水の出るレバーの位置が狭い領域で特定されており、お湯にしたい場合、左に少し回していくと、水とお湯の境目でカチッと音がするのです。
その音がした左側の領域から混合された水とお湯が出始め、レバーを一番左まで持ってくると、最も熱いお湯になります。
これまでの蛇口では、少しだけ水を使う場合でも、中央の位置でレバーを上げて水を出すと必ず給湯器が作動し、給湯器から配管を伝って熱いお湯が届く前に蛇口を止めるという無駄が発生する場合がありました。
最新式のレバー式蛇口では、水の出る領域が明確に分かる様になっているので、不必要な給湯器の起動がなくなります。
時代が進むにつれ、少しづつ変わっていく生活必要品の進化を感じました。
ところで、蛇口は英語ではfaucetやtapと呼ばれ、日本語の蛇の口という呼び方とはかけ離れています。
では、なぜ蛇口かというと、明治時代に初めて道路の脇に取り付けられた共用水道の蛇口は輸入品で、ヨーロッパの水の神であるライオンが付いていたそうです。
それがやがて専用栓になり、国産化された際、日本や中国の水の神である龍がデザインされ、龍の元が蛇であるとされ、蛇口となったという説があります。
どこで見たという明確な記憶はありませんが、そう言えば龍の口から水が流れ出している様子を思い浮かべることができます。
さて、ウチのキッチンは新しい蛇口に替えることができましたが、残念なことに、私は古い水漏れ蛇口を使用していた頃の習慣が今でも取れず、水を止めると必ずレバーを左に回してしまうのです。
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