クロコ革のローファー Shikibu SA809です。
ローファーはスポっと足を通すだけで履きやすく、腰をかがめて靴ヒモを結んだり解いたりする必要がないので、ローファーというその言葉自体に怠け者という意味もあります。
ローファーには、「コインローファー」、「タッセルローファー」、「ビットローファー」、「ヴァンプローファー」と大まかには4種類があり、SA809はその中で最もポプラ―な「コインローファー」です。
コインローファーの特徴として、サドルと呼ばれる甲を覆うベルト部があり、その中央に切り込みが入っています。
1950年代にこの切り込みに幸運のお守り的に1セントコインをはさむことが流行り、それがコインローファーという名称の由来だそうです。
そのコインローファーの中にも更にいくつか種類があり、サドルの両端がモカ縫いの上にかぶせ縫いで留められた「ハーフサドル」。
ハーフサドルの両端に、革を糸でローストビーフの様に巻いた「ビーフロール」。
サドルの両端を長くソール部まで伸ばしたものを「フルサドル」と呼びます。
SA809はその中でも代表的でコーディネートしやすい「ハーフサドル」です。
さて、いくつかの例外を除き、Shikibuのローファー SA809は染色前のクロコ革のクラスト状態で靴を先に成形し、後から手染めで色付けするカラーオーダーでご用意しています。
手で染めていくので、色ブレが少ない上に自由度は高く、濃淡のあるグラデーションや2色使いなどが可能となります。
ブルーのグラデーションバーガンディー
オレンジ
タン(日焼け色/黄褐色)
グレーからブラックへのグラデーション
他にも革見本から、お好みの色をお選びいただけます。
ローファー SA809に限らず、Shikibuのドレス靴は本来お客様からご用命いただいた後、クラスト革で靴を作り始め、その後に色を付けますので、製作に3ヵ月、染色に1ヵ月と合わせて約4ヵ月程お時間をいただきます。
ただし、まれに私どもではクラスト革で作られた染色前の靴を在庫で準備している場合があります。
もしそのサイズがお客様の足に合えば、それを染色するだけで靴は完成しますので、1ヵ月程でのお届けが可能となります。
カラーオーダーでクロコローファーをご希望のお客様がいらっしゃいましたら、ぜひ一度ダーミジャパンに問い合わせてみてください。
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