ワニ革を使った縦長のトートバッグが完成してきました。
ちょっと渋めのフォレストグリーンに染色されたワニ革は、以前ここのブログでもご案内した比較的斑の並びが綺麗に整ったポロサスと呼ばれる種類のクロコダイルです。
その同色同サイズを2枚用意し、両方の胴部にツギハギのない一枚つながりのワニ革の中心部が充てられ、贅沢に左右対称にそろった斑の並びが一面に表現されているところが、このトートの一番の売りです。
この縦長トートは、高さ32cmx横26cmでA4用紙が楽に入る、標準的な使いやすいサイズになっています。
マチ幅も、厚過ぎず薄過ぎない8cm。
内側は、上端から5cmほどのところまで表と同じワニ革が縫い付けられており、そこから下は表に比べると少しだけ明るいグリーンの柔らかいヤギ革が使われています。
ただ1点だけお客様のご希望で、バッグの中にオレンジ色のこちらもヤギ革でできたパッドが入っています。
一枚のシンプルなパッドですが、ちょっとした時に取り出して、この上でメモ書きができるようにとのご依頼でした。
持ち手部はシルバーの金具で接続されており、外側に折り曲げることができます。
革だけでできた持ち手で、バッグとの接続部で折り曲げられないと、乗り物などで座った時などに縦に抱えられれば良いですが、膝の上に寝かせて持つ場合は持ち手がお腹にあたり、ジャマになったりします。
また、この金具を使う利点のひとつとして、持ち手部の革が傷んだりした場合、金具から先の革だけ取り換えられることがあります。
底部には6か所、持ち手の金具と同じニッケルシルバーの底鋲が付いています。
このワニ革バッグは良い感じで仕上がりました。
私どもダーミジャパンでは、Shikibuのオーダーバッグを始めていつの間にか16年が過ぎていました。
手前みそな話で恐縮ですが、デザイナーと職人ともにその技は近年更にこなれ、始めたばかりの頃では、シンプルさの中に、この深みを出すのは難しかったかも知れません。
黒や焦げ茶とはまた違い、フォレストグリーンがとてもオシャレです。
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