先日、仕事帰りに買い物をとスーパーに寄って、和菓子のコーナーをのぞいた時に、それは棚の一番上に並んでいました。
パッケージの真ん中に、「すあま」と印刷されたラベルが貼られていました。
その形、サイズ、色といった情報を元に、私の記憶のデータベースを検索してみました。
その近くにあるつぶあんの載ったよもぎだんごに関しては、瞬時に口の中に入ってきた際の感触と味が思い浮かびます。
ピンク色に薄く白い粉が載って、オシャレな外観ではありますが、すあまに関しては、どうしても結果に行き当たりません。
「どんな味がするのだろう?」と興味は湧くのですが、知らないものに手を出すことには少し気が引けます。
そんなに値段が高い訳ではないのですが、どうしようかとその売場の前で数十秒間立ち止まり迷いましたが、結局買い物かごに入れて、レジーに向かうことにしました。

後にネットで調べたところによると、次の様な記述がありました。
「米粉に砂糖などを加えて蒸した餅菓子の一種。」
「江戸時代に東京の木場で誕生したという説があり、歴史のある餅菓子。」
「すあまという名前の由来はうす甘いからきたという説が有力。」
スイーツ関係には幼少期からアンテナを高くしてきた方ではありますが、東京で誕生ということで、九州で育った私には馴染みがなかったのかも知れません。
すあまを説明した文献には「ういろう」との比較が多く出ていました。
ういろうは昔から認識していましたので、それぞれの知名度の問題なのかもとも考えました。
ちなみに、それら二つの違いは、ういろうが「小豆の渋皮煮を練り込んだ菓子。」で、すあまが「きな粉と砂糖を練り込んだ生地に小豆あんを包んだ菓子。」だそうです。
良く分かりません。
さて、帰宅後すぐにパッケージを開き、食べてみることに。
味は餅のように粘着性はあるものの、白玉団子よりは少し固めで、そんなに甘味はありません。
真ん中で割って断面を見ると、ピンク色は外側の層だけで、その内側は白でした。
この餅菓子の需要としては、これを子供の頃に食した思い出を持つ人達が、懐かしさから手に取るのではと考えられましたが、他には思いあたりませんでした。
しかし、「すあま」って、おかしなネーミングですよね。
実態を知らずにその言葉だけを聞くと、なにか違った想像をしてしまいそうです。
0 件のコメント:
コメントを投稿