2020年2月28日金曜日

ルームシェア

アメリカで学生をしていた頃、友人の一人でルームシェアをしている女の子がいました。
 
その子がある日、カンカンになって怒っていたのを思い出しました。
 
 
ルームシェアは1軒の家、またはアパートを何人かで借り、それぞれ一人づつベッドルームを持つことを言います。
 
また、複数のベッドルームがある家またはアパートの所有者から、その内の一部屋を借りて住むのがルームレントです。
 
基本的にはルームシェアもルームレントも、バス、トイレ、キッチンをルームメイトと共同で使用します。
 
キッチンでは、一つの冷蔵庫の中を棚ごとなどで分け、それぞれが独自の食品を入れるスペースを決めておくのが普通です。
 
 
 
アメリカの大学では、国内海外を問わず、他の地方から来た学生は最初の1、2学期を寮で過ごし、その後は多くがキャンパス外でルームシェアやルームレントをして、外から通うようになります。
 
大きな理由の一つとしては、食の不自由さから逃れるためです。
 
寮では朝昼晩と決められた時間にバイキング形式のレストランで食事をとるのですが、特に夕食は私の時は午後5時から7時までしか空いておらず、遅い時間になると必ず空腹になっていました。
 
そして、そこの食事がたまらなくまずいのです。
 
また、寮の部屋は一部屋に二人づつ入ることになっており、プライベートがありません。
 
1人で一部屋使いたい学生向けには、学期初めに行なわれる抽選で当たったほんの数人に1人部屋が割り当てられていました。
 
こういったことが理由で、大学の周りには多くのルームシェアやルームレントが散在します。
 
 
 
怒っていた彼女に話を戻すと、とある日本の食材をアメリカ人のルームメイト達から冷蔵庫に入れるなと言われ、大ゲンカになったとのことでした。
 
彼女にしてみれば、和食を料理するためにわざわざ少し離れた日本人向けスーパーまで行き買ってきた食材で、それを冷蔵庫に入れてなぜ文句を言われるのかと思ったのでしょう。
 
しかし、ルームメイト達はある日冷蔵庫の中にこれまでに経験したことがない臭いを放つものを見つけ、それが自分達の食材にも臭いをうつしていたというのでした。
 
ルームメイト達の立場になって考えると、そんなものを冷蔵庫に入れて欲しくないと思うのは正当な主張だったかも知れません。
 
 
私から見ると、たまに和食を自炊するためだけに、わざわざそれを用意する必要があったのだろうかと思うくらいでした。
 
そのある食材とは、野菜を加工した一般的には黄色で、通常一口サイズに切られ、付け合わせに出されるもので、噛むとコリコリと音をたてたりします。
 

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