2022年6月26日日曜日

附属書Ⅰのポロサスを使用した新型クロコスニーカー


上段画像は、この4月に販売を開始したダーミの新型クロコスニーカー DAMI no. 1807です。

これまでの弊社のスニーカーに比べ、形状が少しシャープになり、軽量化されました。

そして、このスニーカーには更にもう一つの大きな特徴があるのです。

それは、ワシントン条約でも厳しく規制され、通常商業目的では取引されない希少価値の高いワニ革を特別に使用したことです。




ワシントン条約では絶滅のおそれがある野生動植物を附属書Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの3つに分類しています。

普段弊社では、附属書Ⅱに分類されたワニ革で生産された靴やスニーカーを輸入しています。

附属書Ⅱの基準は次の通りです。

1) 現在は必ずしも絶滅のおそれはないが、取引を規制しなければ絶滅のおそれのあるもので、商業目的の取引は可能。

2) 輸出国政府の発行する許可書等が必要。



今回の新型 no. 1807は、ポロサスを使用しています。

ポロサスとは、スモールクロコと呼ばれるワニの学術名で、他にイリエワニとも呼ばれます。

斑がキレイに揃ったスモールスケールのクロコダイルです。

附属書Ⅱに属するポロサスも多くあるのですが、今回のものは附属書Ⅰに分類されていました。

附属書Ⅰの基準は、「絶滅のおそれのある種で、取引による影響を受けるおそれのあるもの」とされ、通常学術研究を目的とした取引には許可されます。

また、通関にあたって、附属書Ⅱは輸出国側政府の発行する許可書のみで済むのですが、附属書Ⅰの場合は輸出国と輸入国双方の許可書が必要になります。

no. 1807の仕入れには、イタリア政府の輸出許可書と経済産業省の輸入許可書を準備しました。




さて、いつまで no. 1807の生産が今回と同じクロコ革で継続されるか、現時点では分かりません。

しかし、現在国内に在庫されている no. 1807のワニ革は、附属書Ⅰのポロサスであることに間違いありません。

履いてお出かけになった先で、クロコスニーカーが話題になった時には、これをひとつの話のネタにしていただければと思います。

附属書Ⅰのポロサスに希少価値をお感じになられるお客様には、ぜひお早めのご購入をお勧めいたします。

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