2024年5月30日木曜日

痔核根治術を受けました その2

入院二日目に入りました。

昨夜はほとんど眠れませんでした。

4日間くらいならと入院費をケチって4人部屋を選択したのですが、私以外に2人が既に入室していて、昨夜消灯後に正面のベッドの患者さんから大きなイビキが。

それに呼応するように、右隣の患者さんからも大きな寝息が聞こえ、やがてイビキの大合唱が始まったのでした。

今回は生命保険からの給付金が適用される手術だったので、入院費をケチらず、一人部屋にすれば良かったと後からとても後悔しました。

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入院前に行われた医師からの説明によると、手術内容は痔核根治切除と呼ばれ、Milligan-Morgan法という術式で行なわれるとのことでした。

近年新たな治療方法が開発され、内視鏡を使うものなども出て来たそうですが、以前からあるMilligan-Morgan法が最も根治するそうです。

肛門の辺りの直腸と皮膚の境目に歯状線という境界があり、その粘膜下に内痔核という静脈瘤ができ、とび出して来るので、それを切除するのです。

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さて、昼12時頃に最終的に手術の時間が12:30に確定しましたとの連絡がありました。

手術用のガウンに着替え、マスク越しでも可愛く見える病棟の看護師さんに付き添われ、隣の建屋にある手術室へ移動。

手術室と表示された扉の前に立つと、両開きの自動ドアが開き、通り抜けると左右に第1から始まる複数の手術室が並び、手術室の看護師にさんによりその一つに誘導されました。

ドラマなどでよく見る様に手術室の中央に手術台があり、天井から大きなライトが2つ下がっていました。

手術は腰椎麻酔で行なうので、背中の腰辺りから針を刺し、髄液の中に麻酔薬を注入し、下半身をしびれさせるという説明がありました。

足の先から少しづつ暖かくなり、感覚がなくなっていきます。

その後、手術台に仰向けに寝て、両足を広げ、少し高い台に片足づつ載せられました。

手術前の緊張がありながらも、周りがすべて医療関係者とは言え、男の私が出産時の妊婦の様な格好を見せなければならないのかと、恥ずかしくてたまりません。

目の前にシールドが置かれ、下半身が見えなくなります。

医師が「今、結構ひどいことをしていますが、何か感じますか?」と肛門付近で聞いてきますが、何の感触もありません。

医師2名、看護師2名で手術が始まりました。

主治医の先生がもう一人の医師に説明を行ないながら、進行していきます。

看護師さんの一人が私の横に立ち、緊張した気持ちをほぐそうとしてくれます。

最近は若い女性に親切にしてもらう機会もないので、優しい対応がとても印象に残りました。

13時10分過ぎに始まった手術は約30分程で終了し、主治医からは「初期のデザイン通りに終わりました。」と声を掛けられました。

手術室を出る前に看護師さんに足を触られながら、「何か感じますか?」と聞かれたので、「いえ、何も。」と。

何か面白いことを言いたかったので、「今、悪い奴らに襲われたら、対処できません。」と付け加えると、笑ってはくれましたが、「ここ病院ですよ。」と返されてしまいました。

スベったかも知れません。


ストレッチャーの載せられて病室に戻りました。

手術前には自前のパンツを履いていたのですが、帰ってきたらいつの間にかオムツになっていました。

横になって少し寝ようと思ったのですが、病室というところは結構騒がしく、前夜の睡眠不足にもかかわらず、寝付くことができません。

特に膝から下の感覚がなく、足の指はまったく動きません。

本来ここにスネがあるだろうと思うところにそれはなく、まったくおかしな感じです。

病室に後から主治医が来られ、「痛みはありますか?」と聞かれたので、「ありません。」とお応えしました。

「手術終了前に座薬をぶち込んでおきましたので、しばらくは大丈夫のはずです。」と、最後に「歩ける様になっても今日は寝ている様に。」と言われ、帰って行かれました。


しばらくすると、足の感覚は戻ってき、歩ける様に。

最初のトイレに立つ時だけは看護師が付き添いますとのことでしたが、午後7時を超える頃にはほぼ通常と変わらなくなりました。

この日は水は飲めるのですが、翌日の昼まで食事はできません。

少しはダイエットになるので、良かったかも知れません。

前日の下剤と浣腸のおかげで胃や腸には何も残っていないはずなのですが、便が出るような不安にかられ、その晩も寝付くまで時間がかかり、寝た後も何度も起きてしまいました。

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