前回の「クロコのパスポートケース その1」で、ネイビーのパスポートケースをご案内しました。
そのパスポートケースの作製は、お世話になっているお客様からのご依頼だったのですが、出来ばえがよく、社内でも好評でしたので、その後にいくつか作ってみることにしました。
一つ目は、パープルです。
開いた裏革も、同色のカーフで合わせました。
パスポートを入れるとこんな感じです。
表紙を左側の扉の中に差し込んでも良いのですが、撮影のために裏表紙だけを右側に差し込んでいます。
表革は一枚のワニ革です。
二つ目は、ゴールドにしました。
裏革は、ゴールドのワニ革に合わせても違和感のないキャメル色を選択しました。
こちらも表は一枚です。
三つめは、明るい薄めのグレーです。
こちらは裏革も同色です。
このグレーも一枚革ですが、私はこの色と斑の模様がとてもマッチしている様に思いました。
3色とも共通の特徴として、斑の模様が真ん中から左右対称になるよう、ワニの腹部の中心を縦に裁断しています。
ワニ革を真ん中から抜くとシンメトリーがキレイで良いのですが、残りの革の使い勝手が制限される分、贅沢な作り方と言われます。
今回、現時点で作れる3色を用意しました。
実はここで本当のことをお伝えすると、3つのパスポートケースの内の一つは、表のワニ革が一枚ではなく継ぎ接ぎがあるのです。
そう言われるとお気付きになる方もいらっしゃると思いますが、どれかお分かりになりますか?
こういった繊細な部分を見るたびに、私は職人の技に感銘を受けます。
もしお求めになられる方がいなければ、そのパスポートケースは自分で購入しようと考えています。
海外でその継ぎのあるパスポートケースをお見せした際、日本人の器用さを話のネタにできると思うからです。
これらのパスポートケースは、次の私どものオーダー会で出展する予定です。
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