私どものイベント向けのメニューの一つに、カラーオーダーがあります。
この様に染色前の脱色されたワニ革クラストで先にスニーカーを作り、お客様のお好みの色に後から染色するという商品です。
このカラーオーダーは手染めですので、ドラム染色とは異なり、任意の部位のお好みの色を付けられます。
濃淡のついたグラデーションや2色使いなどが可能となります。
さてこのほど、このカラーオーダーに「タトゥー」オプションが加わりました。
タトゥーとは言っても、本当にワニ革にイレズミを彫る訳ではなく、レーザーで線画を印刷し、その上から色付けするというものです。
正確を期すのであれば、タトゥー風と言った方が良いかも知れません。
私どもでご用意したいくつかの画像からお選びいただき、それをスニーカーのできるだけ平らな部分に描きます。
製作手順としては、次の様になります。
1) ワニ革クラストのスニーカーを履いていただき、お客様のサイズを確認。
2) そのスニーカー全体を何色に染色するか決定。
3) タトゥーを入れるか入れないかをご選択。
4) ご注文後は、まずレーザーで線画を描きます。
線画とは言え、レーザーの細い光線でワニ革を焼いていくのです。
5) その後、線画部分を外した革全体を染色します。
6) 染色後、線画の部分に色を入れていきます。
7) 革全体の表面をコーティングして、出来上がり。
現時点での線画はこちらの6形からお選びいただきます。
こちらは展示用に用意したタトゥー第一号です。
濃いグリーンから中央部の淡いグリーンに変化するグラデーションの中、右の片足に虎と左に龍を入れてみました。
右と左で「竜虎相見える(りゅうこあいまみえる)」の図です。
将来的には、お写真かデータをいただき、お客様がご希望の絵を入れるようにしたいと思います。
実は、先日のオーダー会の場で1件の特別なご依頼をいただきました。
上段の鯉の絵の背景に丸い月の絵を入れて、桜の花びらを散らして欲しいと言った内容でした。
それくらいの追加なら、描画にそれほど時間もかからないと思うので、お受けしても良いかなと思いました。
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