2019年2月15日金曜日

ヴィンテージ系ではない no. 2979

 
お客様のクロコスニーカー no. 2979をお預かりしました。

色は、no. 2979の販売当初の定番色だったブラックですので、結構長くお履きいただいていると思います。

尚、現在の定番色は、ホワイト、ダークグレー、レッドの3色です。

お伺いしたところ、こちらのお客様はこの no. 2979ブラックをとても気に入っていらっしゃるそうです。

そう言われると、販売する側としましても大変うれしい気持ちになります。



私どもの no. 2979は、ヴィンテージ系スニーカーとして販売しています。

染色前のワニ革クラストを裁断縫製し、スニーカーのアッパーの革部を先に作り上げ、その後に染料と一緒にドラムの中でかき回し色付けしますので、製品にして1度洗ったような状態です。

革が柔らかくなり、履き心地がより良くなります。

また、工場出荷前にワックスで部分的に陰影を付けます。

これらの工程により、新品ではありますが、少し履き古した外観を持つようになります。

ですからお手入れとしましては、汚れたら乾いた布やブラシで拭きとっていただき、あとは定期的にデリケートクリームを塗布し、保湿いただくことをお勧めしています。

ワニ革に限らず、革は乾燥すると割れやすくなるので、保湿は必要です。

私どものヴィンテージ系スニーカーはしばらく履いていただくと、自然な経年変化がよりヴィンテージの風合いを増し、さらにいい感じになっていきます。

逆に油性のクリームなどで磨くと、テカテカの光沢が出てきて、ヴィンテージ感が失われてしまいます。



しかし、今回のお客様のクロコスニーカーは全体的に光沢を持っていました。

お客様ご自身で艶を出す染色屋さんに持って行かれた様です。

また、油性のクリームでお手入れされているようでもあります。

靴をどの様に履くかはお客様のご自由です。

メーカー推奨から離れた独自の履き方はその方の個性であり、それはそれで良いのではないかと思いました。

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