コバルトブルーのクロコ革で財布をお作りしました。
形は二つ折り。
コバルトブルーはお客様からのご指定でした。
普段、バッグやポケットにしまっている時は、上段画像の様な二つに折った状態です。
それを広げると、まず外側はクロコ革の中心部を裁断しているのがお分かりいただけると思います。
一枚つながりの左右対称の斑は、中央の大きな四角が少しづつ小さくなり、やがて丸くなるまでのクロコ革の一番特徴的なところが一つの商品の中で表現されています。
これは、完成予定商品のサイズに合わせたクロコ革を用意するところから始まり、惜しみなくその一番良いところを抜き取ることで実現します。
せっかくクロコ革の財布をお持ちいただくのであれば、二つ折りでも、たとえ長財布であったとしても、この天然素材の特性を生かした贅沢はお客様へお届けする重要ポイントの一つだと私どもは考えています。
更にこの二つ折り財布は無双タイプと呼ばれ、内側にも外側と同じクロコ革が使われています。
そしてこの財布の一番特出すべき点は、内側のカードを差し込めるように切り分けられた部分も、まるで一枚がつながっているような斑の並びで縫製されているところです。
今回お願いした職人さんには細かいところまで気を使わせてしまい、製作は大変だったと思います。
しかし結果として、この二つ折り財布は外側も内側もクロコ革の醍醐味を最大限に引き出した商品になりました。
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