クロコドレス靴 Shikibuは、現在までにホールカット、ローファー、外ハネ式という3型を展開してきました。
そして今回、お一人のお客様のご要望に基づき、4型目を製作することとなりました。
チャッカーブーツです。
型番は、SA811。
これまでのShikibuと同様に片足にクロコ革一枚を使い、その中心を抜くという贅沢さは変わりませんが、使用する面積が他の型よりも広く必要となり、少し大きめの革を2枚使うことになりました。
ご存じの通り、クロコ革は裁断する部位により斑が大きかったり小さかったり、またそれが角や丸だったりと異なる表情を持ちます。
面積を大きく使うということは、その商品に合った適切なサイズを選択することで、一枚の中でその特徴を最大限に表現できます。
今回のお客様のクロコ革のご希望色はグレーとベージュの中間色グレージュで、しかもそれを起毛させたヌバックということになりました。
クロコ革を使ったチャッカーというだけでもめずらしいところですが、グレージュという色をお選びになるところが、オシャレさを感じました。
選択のひとつの要因として、夏にも履きたいということもあったようです。
SA811は、これまでとは異なる木型を使用するために、同じ製法で同じ底材を使った靴を事前に準備し、お試しいただきました。
私がこの商品をお客様へお渡しする場に立ち会うことはありませんでしたが、大変ご満足いただいたと伺いました。
良いものが出来上がったことに私どもからも、感謝を申し上げたいと思います。
ありがとうございました。
次のクロコチャッカの1足は、マット調のブラックも良いのではないかなどと想像しています。
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