この3月に完成し、緊急事態宣言で外出自粛となる少し前にお客様にお届けできたカラーオーダーによるクロコのドライビングシューズです。
これまで何度かご案内しています通り、弊社のカラーオーダーは染色前のワニ革クラストで先に靴を完成させ、お好みの色に専門家が色付けをするという弊社の特別メニューです。
まず、このドライビングシューズは一般的な踵が補強されたものとは異なり、履き心地が良いことからドライビングと定義されています。
靴自体軽く、革が柔らかいということに加え、履き心地を良くする要因の一つに特別仕様のソールがあります。
ソールは、イタリアのGOMMUS社という専門メーカーにより開発されたHOVERCRAFTというブランドのものを使用しています。
ご覧いただいてお分かりの様に、縦に段々畑が並んだ様な形状は、靴にとって重要な機能である「返り」のための屈曲を良くしています。
そして、カラーオーダーの染色では、今回お客様はブルーのグラデーションをご選択されました。
手染めによる染色ですので、任意の部位にお好みの色で仕上げられます。
今回は甲部先端にダークブルーを配し、胴部に向けて少しづつ薄くなり、胴部から踵部に向けまたダークブルーに戻るという色付けです。
この部位を分けて濃淡を出す技術は専門家の間でも結構難しいとされています。
クロコというレア素材、イタリアの製靴技術、染色の職人技、これらが融合し、ある意味芸術作品の域にあると、手前みそながら私は思うのです。
ダーミホームページ
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