ベルトのご注文を受け賜わりました。
素材は白いワニ革です。
ワニ革に白と言うのはあまり見かけません。
これは、染料に白がないと言うことが大きな理由だと思われます。
さて、今回はバックルが特注品です。
左側が私どもが標準で使用するベルトのバックルで、右側のものが今回特別にご用意したものです。
基本的に革の部分はこれまでと同じ仕様で、バックルだけが異なります。
従来のベルトはバックルの中央についたピンをベルトの反対側の端にあけられた穴に差して留めます。
今回は反対の端をこのバックルの内側に差し込む方式です。
バックル本体の表部には、ベルトに使用しているものと同じワニ革が貼り付けられています。
このバックル部は反対側に折れ曲がる様になっています。
このバックルのポイントのひとつは、この赤い丸で囲った内側に隠れた突起です。
バックルは横から見るとこの様に折れ曲がります。
バックルの裏に隠れた突起が、ベルトの反対端の裏側にあるジャバラ部に引っ掛かり、固定できるようになります。
ジャバラ部に結構な長さがあるので、この範囲内で任意の位置に突起を引掛けることで、適切な長さに調整できます。
私の記憶では、何十年か前まではこの種類のベルトはバックル部で革を挟むだけで、この様な突起とジャバラ部で固定するようにはなっていなかったと思います。
細かいところですが、この辺が時代の進歩ということでしょうか。
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