ボージョレ・ヌーヴォの第一便が羽田に到着したというニュースがTVで流れていました。
フランス人がこれを聞いたら、どう思うのでしょうか。
ボージョレ・ヌーヴォの解禁日は、毎年11月の第3木曜日午前0時です。
今年2022年は11月17日(木)。
日付変更線の関係上、「フランスよりも8時間早く解禁になる」というキャッチコピーは有名です。
これまで、このことに関するコメントをここのブログでも何度も書いてきましたが、更にここでもう一度。
ボージョレ・ヌーヴォは、フランスのボージョレ地区で生産される、早期熟成が売りの、居酒屋ではガブ飲みする安ワインです。
その年の秋に収穫されたブドウが、同年にはワインとして出荷され、翌年には持ち越されません。
大量に消費されるので、利を求める生産者は我先にと出荷するのですが、十分に熟成されずに瓶詰された粗悪品が流通しない様、その歯止めとして解禁日が設定されたのです。
これを先に飲めるからと言って、早期の空輸で高額になった安ワインを有難がって飲むのは日本人だけです。
日本企業からの出張者がフランスで高級レストランに招待され、相手先のホスト側からワインは何にしますかと聞かれた際、ワインに精通しない日本人が唯一知り得る銘柄でよく応えるそうです。
「ボージョレ・ヌーヴォ」と。
食への深いこだわりを持つ国民性を前に、現地在住の通訳さんなどはその場にいたくないと思ってしまうそうです。
国内ではワインは食生活に浸透し、既に結構な時間が経ちます。
バレンタインのチョコレートの様に、業界の企画にまんまと乗せられていると言うことにそろそろ気付くべきではないでしょうか。
国際社会にTVニュースで恥をばら撒かない様。
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